不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

行ったよ、東京

先日、大震災後に初めて東京に行きました。

まず東武線を使ったときの感想。

もちろんですがエスカレーターを止めてある。

はっきり言って健常者は足を使いなさい。

私もエスカレーターしかないときや、人の流れで階段の方に辿り着けないとき以外は必ず階段を使っています。

ただでさえ現代人は運動不足です。

アメリカみたいにスーパーメタボ大国になりたくなかったら、ちょっとぐらいの労は惜しまないようにしましょう。

デブ大国になったらたまらないですよ、実際。

先月行ったアメリカで再確認させられました。

で、電車の車内は電灯オフ。

乗ったときは少し曇りだったため、車内は決して明るくはないのですが、電灯が消えていてもいいんじゃないでしょうか。

駅に着いたときだけ点灯してました。

駅の構内。薄暗いです。

が、言いましょう。欧米諸国ではこれでも明るい方です!

日本の建物の中は明るくしすぎです。はっきり言っても無駄だと思っていました。

やればできるじゃないですか。節電。

日頃から心がければ無駄な電気のために無駄な石油を燃やしたり、キケンな核燃料をいじったりしなくて済むんです。

デパートも多少照明を落としていますし、エアコンも控え気味。

非常時でなくともこのくらいにして欲しいです。

食品も今までほどではありませんが、逆に言えば今までが異常なほど積み上げていたと言うことです。

戦時中のような節制をしろとは言いませんが、節度ある食生活を営めば、値段と某国の産地かどうかを天秤にかけて苦しまずに済むのです。

節度ある購買をすればおいしくて安全な国産だってもっとたやすく手に入るはずです。

私などは出されたものは絶対に残さない主義なので、家族でまれに旅行に行って旅館やホテルに行くと、おいしくとも量に辟易させられることが多いです。

あれは何とかならないものでしょうか。

今まで義務や権利をないがしろにして教育された若者が多いと思いきや、老若男女、驚くほど献身的で素晴らしい行動をしています。

思うに日本の場合は教育以前に生活習慣やDNAに根ざした本能的な行動なのかも知れないと、本気で思ってしまいました。

駅の中や広場には日の丸や戦時中みたいに標語が目立ちます。

今回の敵は災害です。大いに国威掲揚して結構でしょう。

ちなみに海外ではこのくらいはごく普通です。

海外から日本人の国民観を見ると、アニメに出てきそうな「地球連邦市民」よろしくしている様が滑稽です。

日本国民は日本国民でしかないのです。

遠い未来には「地球連邦市民」もありかもしれませんが、とりあえず日本人の場合は政府と世界でたった3カ国しかない反日国家が、よりによって日本の周囲にある限りは、しばらく日本国民だある自覚を持ちたちところです。

多くの方が命を削りました。

私たちの日本をもっと長く、もっと素晴らしく長らえさせるためのような気がしてなりません。

これが戦争なら恨む相手、憎む相手もできるのでしょうが、そういう相手を作らない今回の災害にはやはり、神様はいるのかなと思ってしまいました。

この災害で非常に大きなコントラストを放ったのは政府。

自衛隊に対して「暴力装置」だのと暴言をしたり、尖閣諸島問題では驚くべき背信行為をしたりと、およそ国益に反した裁定でしたが、ここまでお馬鹿な政府を戴いていてなお、恐るべき安定と冷静さを醸し出しているのは国民という土台ありきだったからです。

しかしそれでも次の政府はここまでひどいのは勘弁して欲しいところ。国民は疲弊してきています。

世界の半分以上の国が何らかの援助を日本にして頂いています。

国家間のやりとりです。純粋に誠意だけ、な訳はありません。外交です。外交。

ウオゴコロにミズゴコロです。致し方ありません。

ましてや経済大国の被災です。

貧しい国ならここで貸しを作りたいと思うはずですし、それは決して卑劣な考えではありません。

また、反日国家が莫大に貸し付けるのもこの際ありです。

たとえ反日国家といえど、100%悪意があって助けているわけではないからです。

本当に日本を想って援助している人も多くいるはずです。

だから日本人はどんな国に対しても感謝して援助を受け、それを以て復興のために全力を尽くすべきだと思います。

貸しについて法外な利息を強要してきたらそれはそれ、外交です。

ともあれそんなことで日本人の品位を落とさないで欲しいと、切に思います。

経済なんて尻の軽い女のようなモノです。

去っていってもいつでも戻ってきます。

しかし品位は違います。

去ってしまったら最後、戻ってくるのに何世代もかかります。

その辺り、日本人は決して忘れないで欲しいと思います。

SD110411 碧洲齋