宇宙、それは人類最後のフロンティア・・・
1961年の今日、4月12日、旧ソビエト連邦空軍ユーリイ・アレクセーエヴィチ・ガガーリン少佐が人類で初めて、宇宙に飛び出しました。
当時私は生まれていませんでしたが、SF好きとしてこの偉業は比類なき人類最大のチャレンジだったと思います。
人間とほかの動物との違いは近年、科学的な観察によると思っているほど大きくはないということが分かってきましたが、この「宇宙に行く」という行為は間違いなく人間と動物を峻別する行動だと思います。
奇しくもガガーリン少佐が言った「地球は青かった」は、エコが叫ばれ、推進している今の私たち人類に重くのしかかってきます。
実際、それ以後、宇宙飛行士の証言によると地平線を見ると灰色にかすんでいる部分が年々増えてきて、見ていると悲しくなってくると言う感想もあります。
もちろんこれは自然災害によるものもありますが、大半は公害によるものです。
また、夜の部分に入ると、信じられないくらいはっきりと、敵味方に分かれて撃ち合っている砲火が見えるそうです。
そしてどんなに目をこらしても国境などと言うものは見えないそうです。
今、日本の原発事故で世界は放射能に敏感になっていますが、実は1960年代頃まで、大国は競って核兵器開発実験を行った結果、地球の大気中には今の何十倍ものセシウムなどの放射能が漂っていました。
これは想像に難くないですよね?
(欧米人はこういうときだけは記憶障害にかかるらしいですが)
ガガーリン少佐はもしかしたらそういうことを知ってか知らずか「地球は青かった」と皮肉ったのかも知れませんね。
アメリカの宇宙飛行士が言っていたことだったと思いますが、停戦に向けた交渉などは宇宙がよいとのこと。
宇宙船の窓からは巨大すぎる漆黒の闇に、ぽつんと頼りなさげに浮かんでいるたとえようもないほど美しい地球があり、見えない国境を巡って夜の部分では戦火がはっきりと見えるからだそうです。
要するに戦争をしている理由が実にくだらなく感じてくるそうです。
宇宙飛行士の中には本当に腹を抱えておかしくなってしまうほど、とのことでした。
そんなところにいれば、戦争をしなければいけない理由がどうしても見つからなくなるのだそうです。
「機動戦士ガンダム」などで一躍有名になったコトバ「ニュータイプ」。
ちょっと勘の良い新人類のように思われていますが、私は地球を外から見て真理を悟ることができた人類だと思っています。
そして私の希望であり予想ですが、もっと多くの人類が宇宙に出て、地球を外から見る機会が増えれば、戦争や紛争はもっと減り、人類はもっともっと建設的生産的な活動をすると思うのです。
そして貧富や人種による差別も減るのではないかと密かに思っています。
ま、私のこの希望は多分に「スタートレック」的なユートピア思想が入っていますが、逆に言えばそうしないと人類は遠からず衰亡していく以外、あまり選択肢はないようにも思います。
あまり贅沢なことは望みませんが、私の孫が働き盛りになる頃には人類は光よりも速いスターシップを駆って、大宇宙をあまねく旅するようになって欲しいと、結構真面目に願っています。
*私がいつも日付の頭に付けているSDとはスタートレックに出てくる「Star Date(宇宙歴)」の略です。
こんな遊び心からいつも、宇宙への進出に期待を込めているのです。
ユーリ・ガガーリン少佐
SD110412 碧洲齋