不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

独裁者とは・・・

まず頭がとてもよいと言うことです。特にゼロから始めた独裁者は決してバカではありません。2代目3代目であっても独裁者はそこそこ頭がよい人が多いと言うことです。

次にとても強い主観の持ち主。自分のものの見方、考え方が全てで絶対だという強い主観の持ち主であること。それを補強したり権威付けするために宗教を利用したりします。

更に強い正義感。手には白と黒のペンキを持って、目の前に現れた人や事象を全てシロクロはっきりさせないと気が済みません。シロクロ以外の色を知っていても、生理的に受け付けません。

正義感、信念。自分は絶対に正しいという自信。間違いを認めるのが怖いとか言うレベルではなく、絶対的に自分が正しいと信じて疑わないこと。自分が間違っているなど思いもよらないというレベルです。

使命感。世の中でも会社でもいいのですが、自分がこれをしなくては、と駆り立てている事。ここだけを観ると共感して協力をする人も少なからずいます。

大体この要素を持ってうまく時勢に乗ると、そこそこの独裁者が出来上がります。

何でこんな事を書いたのかというと、最近、上の全部の条件のど真ん中をぶち抜いている人と会ったからです。周囲に迷惑や被害をかけなければ、組織の強力なエンジンとして稼働するのでしょうけど、一歩道を誤ると大変なことになりますね。

SD101209 碧洲齋