不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

のぼうの城

やっと映画「のぼうの城」公式サイトができました。

今か今かと待ちわびていました。

http://nobou-movie.jp/

知らない方のためにちょっと説明します。

のぼうの城」は書籍になっています。

http://www.shogakukan.co.jp/nobou/

これが来年、映画化されるわけです。

なぜ私がこの映画に入れ込んでいるかというと・・・

1.なんたって、周囲の都県に比べて俄然目立たない我らが埼玉県が舞台!日頃から例えば東京都民からは「ダサイタマ」などとヤジられ、悔しい思いをしておりました。中学校の時は都内の塾に行っておりましたが、この差別はかなり過激でした。今思い出しても腹が立ちます。

2.偶然にもこのお城でもう5.6年ぐらい甲冑を着て時代祭に参加させて頂いております。他にも祭りには参加しますが、ここだけは毎年欠かさず出てますね。なにせ埼玉県ですから。ここのお祭りは自前甲冑武者の数が非常に多く、きらびやかです。地方自治体で持っている甲冑とか、レンタルの甲冑に比べると自前甲冑というのは俄然豪華絢爛、ユニークなものがほとんどです。

3.一昨年から正木丹波役で出ています。本当に朱い槍を持って出ています。ちなみに私の得意とする獲物も槍だったりします。この正木殿、戦いの後、城の近くに寺を建てて戦没者を弔ったのですが、このお寺は臨済宗の禅寺です。私も臨済禅をするので縁がありますね。さすがに今年は正木丹波役というわけにはいかないでしょうな。残念ながら。

4.城の名前がねぇ・・・忍城ですから・・・。

あ、言わなきゃダメですか?私はチョロッと忍術のようなものなどを修行してたりします。そういえばここで甲冑武者VS忍者(同門の外国人だったりする)っていうのもありました。ともあれ忍っていう名前はカッコイイですよね。

5.あの豊臣軍が落とせなかった城ですよ!しかもそれがこの埼玉県にあったとは!日頃から劣等感に苛まれていた埼玉県民としては泣くほど嬉しいです。(ちなみに妻は愛知県出身です、分かりますね?このギャップ)

6.もちろん、何と言ってもストーリーが圧巻。西洋で言うなれば、アラモ砦かテルモピュライの戦いかという感じです。しかも城は落ちなかったという点が素晴らしい。のぼう様、成田氏の子孫の方とはいつぞや祭りでご一緒させて頂きました。こういう時は武家の血筋ってかっこいいなと思うことしきりです。

7.後々の話しですが、私が尊敬して止まない足軽鳥居強右衛門(とりいすねえもん)」の子孫も忍城の城主、松平氏に家老として仕えていました。

最後になりましたが、のぼうの城とは埼玉県行田市にある忍城のことです。

現在の城はほとんど観光用でオリジナルではないのですが、当時を偲んで毎年11月に時代祭が開催されます。そこで市民が大勢参加して甲冑を着て練り歩いたり寸劇をするほか、目玉なのは自前甲冑武者が多数参加することです。さっきも書きましたが、市町村で保有している甲冑やレンタルの甲冑に比べて、自前甲冑というのは非常に豪華絢爛で豪華な作りのものが多く、それを着ている人も日本史に対して並々ならぬ思いを持つ人ばかりです。特に忍城の祭りは他の祭りに比べて自前甲冑武者の数がかなり多く、お勧めです。モチロン、祭りが終わった後などは一緒に写真などを撮ってくれます。

行田市にはその他にさきたま古墳群があります。ここは忍城攻略の際、石田三成が本陣として使っていました。

今年の祭りの開催は11月14日になります。来年「のぼうの城」が映画化されるので、今年の祭りはとても盛り上がることかと思います。ぜひふるってご参加下さい。ちなみに黒い甲冑を着て朱い槍を持っていたら私かも知れません。「碧洲齋殿!」とお気軽にお声を掛けて頂ければ幸いです。

画像

写真は一昨年のもの。寸劇の練習中。

SD100909 碧洲齋