カーター元大統領というと、どうしても軍縮急先鋒派というイメージがありました。
留学中、大学の近くに空軍基地があり、多数のB1爆撃機が駐留していました。
この爆撃機はB52の後継として計画されたのですが、一度はカーター大統領の軍縮政策の一環として凍結されました。
もっとも、今の軍事力は大量の爆撃機による攻撃よりも、テロに対する攻撃が主流になりつつありますが。
政策も今ひとつさえない部分があったようです。
潜水艦乗りだったときにかのハイマン・リッコーバー提督の元、原子力潜水艦の開発に携わっていたとは知りませんでした。残念ながら世界初の原子力潜水艦SSN-571ノーチラス号が就役する前の年に本人は退役しています。留学中、私は記念館になったノーチラス号に乗った事があります。
大統領時代は全然冴えなかったようですが、その後、人権に絡んだ国際問題の調整にはめざましいものがあります。
私は一国の首長よりも国連のような組織で働いた方がいいような気がします。
その点、ゴルバチョフ元大統領も同じです。一国の首長に向かないが、人類のためには役立つ人もいるという事です。
最近、何度かゴルバチョフ元大統領をテレビで見ましたが、やはり尊敬に値します。
モスクワに行ったときに彼が組織している財団本部に行ってみたかったです。
国というのは領土、国民、主権が三点セットになっています。
主権がなければ植民地、領土がないと難民政府、国民がいなければ未開の地になります。
その昔、東郷平八郎がハワイに遠征した際、日本人犯罪者に対する扱い、ハワイのアメリカ傀儡政権に対する姿勢などは眼を見張るものがありました。
翻って今の日本政府にどれほどの決断力や英知があるのか疑問です。
今後日本は大きな試練で大きな決断をしなければならないときが来ると思います。行動力、国民の資質を問われると思います。うまく舵取りできる首長がいて欲しいものです。
SD100828 碧洲齋