不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

忍者の武器?おいおい

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100607-00000544-san-soci

だから忍者はそんなものは持たないんですって。

ランボーでも「最大の武器は頭だ」と言っていたでしょう。

忍者が特殊な武器を持っていたなんてマンガの見過ぎです。

この業者からコイツを買ってしまった人、「あなたはかなりバカです」。

それと「法はちゃんと守りましょう」。とてもとてもベーシックなことです。

おまわりさんに捕まっても正しいことなんて、人生に一度あるかなしかです。

考えて下さい、カレシのいないすこぶる美女が自分の目の前で暴漢に襲われる場面に出くわし、無事撃退して結ばれるなんてパターン、現実的にあり得ると思いますか?たぶんそれは宝くじの特等に当たるぐらいの確率じゃないでしょうか。(10代は本気でそんなことあるかも知れないと、ちょっとは思っていましたけどね)こんな武器を遣うシーンなんてそのくらいの確率です。その辺り、よ~く考えて下さい。

私的に忍者のスタイルで一番まともそうだと見ているのは、実はTBSのナショナル劇場でお馴染み、「水戸黄門」で活躍している「風車の弥七」。

今まで見てきたドラマ忍者さんたちの中で一番まともです。

初代はちゃんと奥さんももらってますし、子供もできます。

孤高の漢でありながら、最後には家庭も持つ辺り、リアリティありすぎです。

(2代目はどういう設定になっているのか分かりませんが)

風車の弥七はほとんど匕首と風車手裏剣しか使いませんね。

格好も普通で、しかも黄門様といつも別行動。連絡のやり取りも投げ文が多い。

ほとんど本隊と交わりません。ひたすら寡黙な男です。

ちょっとニヒルなところがカッコイイです。

彼には忍者のリアリティがある。(風車手裏剣は愛嬌としておきましょう)

ともかく忍者は変な格好をして変な武器を遣うなんて事はしません。

しかも内藤弥七になってから、よりリアルになりましたね。

初代に比べるとより隠密性が増してきて好感度アップです。

(ま時代考証をかなり無視していたり、殺陣がかなりしょぼい辺りは仕方ないですね。息子ですらちょっと薄ら笑いをしてしまうほどです。)

風車の弥七、実は実在のモデルがいたようです。

松之草村小八兵衛という忍び。小八兵衛は、もともと盗賊の頭領として捕らえられた身でしたが、放免後に徳川光圀の隠密として活躍したと伝えられている者だそうです。忍者としてやっていけなくなり、ドロボーしたところ優秀な侍警察に捕まり、多分黄門様の目にとまって放免になったのかも知れません。鬼平でご存じのように火付けと盗賊はかなりきつい刑罰でしたから、小八兵衛はよほど義賊チックだったのか、腕が立ったのか。

http://iwa.pekori.to/mito/tour/yukari/yasiti/yasiti.htm

水戸黄門の諸国漫遊はウソですが、彼が居ながらにして世のことをよく知っていられたのは小八兵衛のお陰だったんですね。

HPを構えてエラそうなことを言っている私も実は「失格」かもしれませんけどね。

SD100607 今日の水戸黄門も楽しみな碧洲齋