不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

字幕派 吹き替え派

目前の「面倒なこと」避ける若者

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/406063/

色々論議されていることは知りませんでした。

私の場合ですが、少なくとも字幕は使いません。

スバリ、意味がかなり違っていることが非常に多いからです。

なので、息子と観るときは吹き替え、一人の時は比較的英語でしょうか。

どちらが良いという議論はどうかと思います。

どちらも幾ばくかの利点と欠点を持ち合わせています。

ただ字幕を読むにしても、活字離れが吹き替え版を助長していると言うことは確かなようにも思えます。ただ、その国の言語を理解しないのに文化の相違が分からなくなるという主張はどうでしょうか。俳優の生の声は是非とも聞いた方がいいと思いますが、意味を完全に理解するなら吹き替えの方が遙かに優りますし、文化の違いなども俳優さんが話しているのと同じ長さですから字幕に劣らないとは思います。

最近は息子と観ることが多いせいか吹き替えの方が多く、一人でゆっくりと楽しめる洋画を見ることは少ないですね。

日本人の若者たちが海外旅行に行けない理由はたくさんありますが、私は以下のような理由があると思います。

1.日本人が海外旅行に行ける期間は極めて限られます。年末年始、GW、お盆休み。それ以外に例えば1週間とか2週間の休みを取れる会社は非常に少ないと思います。2週間も休んだら出社時に多分机がなくなっています。

2.そして限られた上記の期間の旅行代金は高く付く。当然、非常に値上がりします。そもそもその期間は簡単には買えません。その辺り、欧州のように地続きだとか、欧米間のように飛行機がたくさん飛んでいるとかしないと解決しません。

3.ワーキングプアが増えています。私だって収入はかなり厳しいものがあります。どう考えても海外旅行はしばらくお預けです。社会のせいだとは言いたくありませんが、政府はこの状況に責任を感じている人が非常に少ないように思えます。おい政府!キサマラ、エエ加減にせいや~!・・・と、我が心の叫び。

これらはとても致命的ですね。私は毎週のように世界各国からやってくる外国人と接していますが、本気でうらやましく思います。どんなに短くても1週間、長い人は1ヶ月も普通に滞在しています。彼らにはそういう休みが取れるのです。日本でもせめて普通の日でも比較的休みやすくすれば、かなり安い金額で海外に行けるというものです。

まあ、逆に考えれば、これだけ締め付けている部分が多いので、業務上では欧米に比べてかなり効率の悪い部分が多くても、うまく組織が回っているのかなとも思います。効率至上主義でないことがいい理由がどこかにあるのかも知れません。今のところまだ、日本は世界的に押しも押されもしないレベルではあります。その辺りはやはりまだ東洋の神秘なのかも知れませんね。

知っている言語が多ければ、試行半径が大きくなると言うのは確かにあると思います。世界的に生きるのであれば、単言語はいささか心許ないのは事実です。ただ、今知っている言語を深く掘り下げることはもっと重要です。怪しくも恐ろしい、あやふやな宇宙人的日本語しか使えない若者が英語を勉強しても果たしてどれほどの効果がある事やら。まさか明治時代のような大人物が輩出されるわけではないでしょう。最初に日本人ありきです。留学中、機関銃のように米国文化のことを英語でまくし立てていた日本人を時々見かけましたが、今思えばそういう人たちは本当に日本人だったのかどうか・・・。

海外旅行について、海外の日本大使館の職員の対応を見ていると、時々不安になります。渡航邦人の保護とか安全を本当に守ってくれるのか、非常時や緊急時の対応を見ていると不安です。もちろん全部が全部ではありません。中には一生懸命にやっているなと思う大使館もあります。

字幕/吹き替えを切り口に色々書き立ててしまいましたが、要するにこの経済状況を何とかしろ、ということです。

SD100621 碧洲齋