不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

祈りを込めて

珍島フェリーの事故について、まだ救出活動の途中ですが、未だ緊迫した状況が続いています。

隣国でしかもまだ10代の若者が数百人も絶望的な状況下にあって、ネット上の心ない言葉には本気で殺意にも似た怒りを感じます。

世界で反日国家と言えば近隣諸国の三ヶ国しかありません。しかも韓国は今、反日国家の最先鋒でもあります。

しかしこの大事故はそういう視点ではないのです。何度も言いますが、これからという10代の若者たちが百人単位で生き地獄に遭っているのです。それをおもしろいように書き立て、情けないことを羅列する連中は日本から出て行っていただきたい。

私だって今の韓国の世論にはかなり腹が立ちます。彼らの性情は世界的に見てもやはりかなり異常です。でも自分の子供が死のすれすれ、もしかしたらもう死んでいるかも知れない絶望的な状況下でその親や家族たちにかける言葉は別にあるでしょう。こういう感情は人間のみならず、他の動物にだって通じる感情です。

こういう事故にも右とか左とか反日親日を持ち出したり、そういう視点で観ている人がいたら日本人としては失格です。名乗らないでいただきたい。そういうのが私の目の前に現れたら問答無用で鉄拳を喰らわせてやりたくなります。

この非常時に乗務員が言訳をしたり、いちいち報告が合ってなかったり、はたまた船は日本で建造されたとかどうでもよいネタが挙がっていて腹立つこともありますが、今は救助活動をするか、その成功を祈るか、そうありたいものです。

日本人だと名乗るのは大いに結構。しかし日本人であるための条件は色眼鏡を使って周囲や相手を見たり、私情で物事を計ったりしないことです。万事に粛々と誠心誠意しているから日本人なのです。

私は子を持つ親のひとりとして、彼らの無事を心から強く願ってやみません。

平成二十六年卯月十七日

不動庵 碧洲齋