不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

ロシア・ドモジェドボ空港爆弾テロ事件

先ほど、露国の武友からメールが来ました。

ニュースにも出ましたが、30人以上の死者と100人以上の負傷者を出したそうです。

友人はそれについて、幾人かの人々はすべての人に対する慈悲の念を知らないことがとても悲しいと言っていました。

私はちょうど、彼にこの件についてメールを書いていたところでした。

あまりにリアルタイムな事件なので、私の返事を皆さんに知ってもらおうと思いました。

おおむね訳した文です。

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それはとても悲しい事件でした。言葉もありません。

ソビエト時代からロシア時代になった後、多くの人々はロシア共和国と自分たちの国を自由に比較することができるようになりました。私はいくつかの国は未だに貧しく、平和でもないことを知っています。そして天然資源、経済、軍事力、政治形態など、いまだ前時代からの問題がロシアとそれらの国々の間に横たわっています。

しかし、もし、(ロシア人を含む)彼らが彼ら自身だけに与えられた人生を全うしようとしたのならば、これほど多くの苦悩にさいなまれることはなかったと思います。なぜなら、ロシアは世界でたった一つの存在です。もちろん誰も、どの国もたった一つだけの存在です。それらはそれら自身であり尽くすべきだ、と私は言いたいです。もし仮にテロリストがロシアの繁栄を嫉妬しても、彼らの国はロシアのようにはなれません。私はその彼らの固執が、彼らの国でもなくロシアでもなく、見境なしに誰でも殺してしまうのだと思っています。

私はあなたのようにロシア人の多くが隣国に対して武力を用いることに疑問を抱いていることはよく知っています。いつかロシアと隣国が平和になれるよう願っています。

ともあれ、固執は人を狂気に駆り立ててしまいます。私たちは固執から逃れ、仏に近づくために修行をしようではありませんか。

武友 碧洲齋より

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私たちが求める平和は尊いだけにその道は険しく彼方にありますが、決して辿り着けないところではないと、私は切に信じています。

また、世界で日本こそ「できる」と言わなかったら、いったい世界のどの国が「できる」と言えるのでしょうか。

他でもない日本が黙してその道を歩み、多くの国がそれに倣ってもらえたらと思います。

SD110125 碧洲齋