不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

行ってきました、中国

私は21日から27日まで中国・上海に出張してきました。中国史が好きな割には中国は初めてです。

今回の目的は現地工場の視察と建設機械の展示会のアシストです。また、今回初めて、販売店オーナーを呼んで日ごろの感謝を込めてパーティーを企画しました。

工場は上海から車で高速を使って2時間弱の所にあります。そこで2日間滞在した後に上海に移動、4日間を展示会のアシストをしました。私は中国語は話せませんが、英語対応の訪問客の担当をしました。

展示会と言っても規模は非常に大きなもので、中国国内のみならず、先進諸国からも出展します。会場もかなり巨大です。上海の会場は私が行ったことがあるドイツのフランクフルトほどではありませんでしたが、それでも広大なスペースでした。

観光できたのは26日の午後だけで豫園商城に行きました。

・・・と、普通の観光、普通のビジネスとも多少色合いが違った今回の旅の中で見てきた中国について、徒然感想を述べていきたいと思います。

まず概して言えることは、ネットで見聞する中国(上海に限定です、もちろん)と実際の中国は想像通りズレが多いように感じました。インターネットは本来、遠距離にいる人たちと齟齬なく意思の疎通をしやすくするために構築されたものですが、中国ではインターネットの検閲がされていたりしていて、日中の場合はあまりよく機能しているようには思えませんでした。もちろん、パソコンを買えてネットを閲覧できるほとんどの人たちは国家によってある程度情報を操作されていると言うことはよく認識していますが、それがどういう事なのかと言うことはあまり深く考えてはいないようにも思いました。弊社の中国人社員に関して言えば、実際に生の日本人たちと日々共にしていますから、何がどうギャップなのかはよく分かっており、世の反日観には冷ややかなようでした。

もっとも普通の人に関しても大差はないようで、歴史は別として、ビジネス、こと工業、科学、もしくは道徳、民度に関しては熱烈な反日主義者でさえも頭を縦に振らざるを得ないぐらい、日本のことは高く評価しています。頭を縦に振るのは理性に従っているだけではなく、その方が自分の利益になるからです。逆にびびっているのは日本人の方です。展示会では多くの日本企業も出展していますが、今回、日本の国旗を掲げていたのは恐るべき事にたった1社のみでした。

正直に言って、展示会に関して言えば、中国人を含めてどの客も日本の製品を見たいと思っているのですから、国旗を掲げていた方がよほど賢いというものです。その当り、日本人の低すぎる謙虚さが悪く出ていますね。日本人はもっとハングリーになりましょう。

日本側でもどうも悪いところばかりクローズアップされているような気がしました。

確かに日本と比べると桁外れに酷い部分がたくさんありましたが・・・。

要するに産業レベルや教育レベルが上がってきているのに、グローバルスタンドで最低限のことも守れないのか、ということを日本人や外国人たちは言いたいのです。

旅の詳細は後ほど・・・

SD101128 碧洲齋