不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

ノーベル平和賞授賞式に思うこと

このくらい有名な賞になるとまさにショー化してしまったり、政治の駆け引きに使われたりしまいますが、私の独断と偏見では基本ノーベル賞各賞はどちらかというと欧米人の価値基準で決められていることが少なからずあると感じます。とはいえやはり権威ある賞ですからやはり受賞される方は文句なしに素晴らしい方ばかりです。 ノーベル平和賞ですか。平和賞を取るには少なくとも対象者の周囲、もしくは対象が関わっていることが生臭かったり硝煙臭かったりしないとできませんね。例えば日本では平和賞受賞は難しいでしょう。日本は平和ですし海外で戦争に関わる事にあまり関わっていませんから。唯一、佐藤栄作総理が受賞しています。受賞理由は沖縄返還ベトナム戦争に対して反対だったとかありますが、結局、どこかの国のやり方に反対しないと受賞理由にならないようです。 受賞資格は個人でも団体でもOKですが、さすがにどこかの国家が認定を受けたことはないようです。そんな国があったら大したものです。私はそういう国があったら移住してもいいかなと思います。 だから中国だけが受賞者に対して酷い弾圧をしているというわけではなく、過去にも同様の例が多くあるようです。むろん、だからといって今の中国のやり方が正しいわけではありません。ノーベル平和賞は多分、国益と正義の隙間にある、スキマ賞なのかなと思います。この賞がどこぞの国の国益と一致したら素晴らしいですね。 それにしても中国が世界中に出席をやめるよう恫喝する厚かましさには呆れ果てます。恫喝は他の大国もしているのでしょうが、どうしても受賞者が気に入らずにやるならもっとスマートにやってほしいところです。まだ中華思想、中国のやり方がまかり通ると思っているならきっとそのうちに痛い目に遭うと思います。こういう言い方はしたくありませんが、やっぱり民度なのかなとも思います。 それにしてもふがない日本政府の対応。一言「出る」と何故言えないのか。民主党政権の限界ですね。尖閣諸島ビデオにしてもこの件にしても、現政権が国益を考えているとはちょっと思えない節があります。私は元々現政権には何の期待もしてませんでしたが、ここまでひどいとも思っていなかっただけに残念です。一官吏が義憤を感じて起こした行動に国民が呼応するなど、ドラマだけにして、日本では一番あって欲しくないパターンです。 民主党、お前はもう、死んでいる!」 SD101117 碧洲齋