不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

碧眼録 事始め

不動庵 碧洲齋と申します。

私は元来日記にはいささか無精ですが、四方山話や何かを書き記すことは好きで、中学の頃からよく物語や格言警句、自分なりの思想哲学を書き留めておりました。

世は移り、電網世界がこのように驚異的な広がりを見せている今、私も例に漏れず自宅や会社でパソコンと向き合って仕事をしています。また、携帯電話の進化も恐るべきものがあり、それ故、思ったときにすぐにどこからでも書き留められるというユビキタス社会の恩恵を受けている今、それを十全に利用してみたいという欲に駆られます。

ブログ歴は5年半、楽天ブログ、mixiと移り、今回に至りました。

私の號「不動庵 碧洲齋」と「碧眼録」について、暫く綴ってみたいと思います。

ご興味のある方はしばしお付き合い下さい。

私は不動明王を深く信仰しております。不動明王は酉年の守護者であるとか、修行をする者達の守護者であると言われておりますが、特に深い意味があるわけではありません。何となく私の守護者のような気がするのです。私が足繁く修行のために赴く禅寺も不動明王が祭ってあります。そんなところから初めてHPを立ち上げた折、「不動庵」と称しました。

20年程前から私はBruceという英語名を用いております。

外国人と接することが非常に多く、留学などを経験させていただきましたが、不幸にも私の名前は外国人にはいささか覚えにくい発音のようでした。そんな折、米国人でかの米陸軍特殊部隊、グリーンベレーを除隊した同門と稽古の手合わせをした際に彼の口から「キミはブルース・リーに似ているからブルースと呼ぼう」という提案がありました。あのブルース・リーに比せられるのは気恥ずかしくもありましたが、ブルースという名前は格別に格好良く感じたものでした。以後、多くの外国人の友人は私をブルースと呼びます。

息子の初節句の折、会社同僚の薦めもあって、我が家で実物大の甲冑を買いました。実際に着用が可能なので、近隣の時代祭、武者行列に時折参加します。その仲間内でネット上にて呼び合うときハンドルネームが必要なのですが、やはり趣味が趣味のため和風のものがよいということで色々考えたあげく、「ブルース」の音を漢字に当てはめ「碧(ブルー)洲(ス)」となりました。「齋」は武芸者が隠居したときによく付けたものらしいです。

碧はあおみどり、中国では義士が死ぬと、3年後にその遺体から碧色の血が流れ出るという伝説があります。洲は中洲にも使われますが、「国」の意味だそうです。奇しくも「ブルース」の名付け親もグリーンベレー出身、そんなところから「碧洲齋」が誕生しました。もともとはただのハンドルネームでしたが、今は私の武號となり、ブルースと双璧を成す名前となっております。

今回、ブログを新たに立ち上げるに当たって、碧洲齋の目線で見た、世の森羅万象を記録する、という意味から「碧眼録」と名付けました。禅宗の指南書に「碧巌録」という書籍がありますが、それをもじったきらいもあります。御一笑下さい。

これから私の趣味である武芸、坐禅二胡、甲冑、散文を始め、色々な方面で知己を得られたら嬉しく思います。何卒よろしくお願い申し上げます。