不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

持たせないよりも、持たせて安全な子供にしよう・・・

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/665377/

最近の子供は「護身用」とか言って日頃からナイフを持参しているのか。全く呆れてものも言えぬ・・・。

うそです。私は全長30センチ近くの大型サバイバルナイフと複数の万能ナイフを持って来ていた過去があるので、そんなことは言いません。(笑)そういう意味ではとんでもない高校生でした。

しかし「かっとなって人を刺す」という衝動に駆られたことは一度もなかったな。その頃は中学生までいじめられた反動で、狂気のように鍛えまくっていたので、まずまず腕に覚えがあったし、そんなものがなくても余裕で勝てるつもりでいました。実際は一度もケンカはしませんでしたが。

うちの子はそういうものは持たないですし、刃物の扱いは平均を十分に上回っています。しかし問題は刃物を持った相手に襲われたときの対処法かと。これはある程度日頃から訓練しておかないと身体が動かないし、知恵が回らない。実際にそういう対処法は役に立たない場合がほとんどです、残念ですが(笑)。現実はドラマのようにはいきません。ただ、対処法を知っているという心の余裕は、時には薄紙程度の生存チャンスに飛び込むことを助けてくれるものです。余裕がない人は強い人も弱い。余裕があれば弱い人も強い。ハッとしたとき、フッと力みを抜けるかどうか、息子にはそういう技術を伝授したいところです。

クラスメートだった場合ですが、一番いいのは息子が止めろと言ったら怯んでくれるのが一番です。技量で勝った場合、どんな勝ち方にせよ恨みを残すばかりです。この友達は刺したくない、コイツに言われると頭が上がらない、そういう勝ち方を至上とします。私にはできないことでしたが、息子にはそういうことができる器がありそうです。

それにしてもこのようにどうして弱いものばかり攻撃するのか。人はより強い者に挑むことこそ進歩の証と見てきましたが、これでは退化そのものです。教育の在り方を大人みんなで考え直したいところです。

平成二十五年水無月二十八日

不動庵 碧洲齋