不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

ひとつのものがふたつにみえる

日本海の名称で大変もめています。

ずいぶん昔から元々日本海であったもの、そして世界的にもそのように広く認知されているにもかかわらず、韓国がゴリゴリと押しています。

正直な話し、とても品がありません。

日本海だけの話しではありませんけど)

声のデカさ、ゴリ押しロビー活動で万事推し進めている気がします。

日本人はそういうのは苦手なようです。

海外で知り合ってきた韓国人で嫌だなと思った人は実はほとんどいません。

米国留学時や豪州赴任時、妻子がサイパンに赴任したときなど、知り合った韓国人は一様に親切でした。だから直接会った韓国人に対して不愉快な思いはほとんどしたことがありません。

一つしかない事実が二つに見えています。

自分の修行が足りないなぁ・・・と感じます。

正直に言うと「日本海」でも「東海」でもどちらでもよくなってきました。

他国にそういう争い事を持ち込んでいるという彼らの下品さが私にはたまりません。

日本人として「日本海」を主張することはとても重要です。

しかしもっと重大なことが見えないものかと思ったりします。

分かる人には分かり、分からない人には分からない。

朝鮮半島に住んでいる人たちを日本人が口汚く罵って何がおもしろいのか、私にはサッパリ理解できない。そういう種類の日本人に対してもその下品さには耐えかねます。

犀の角の如く、凜々しく一本まっすぐに突き出ている凜としたその姿こそが尊いと思います。

もちろん、国際的に見たらあちらが正しいと思うことは少ないのは間違いありません。火を見るより明らかです。世界では韓国とその取り巻く状況はニュースとしてはとてもローカルです。日本とその取り巻く状況の方がはるかに優先度の高いニュースであることは実際に確認しました。

彼らに黙ってやられるがままにされていることがよいというわけではないのです。

同じ土俵に上がって泥臭くがっぷり四つになることに嫌悪感が湧くのです。

どのくらい自覚があるのか分かりませんが、日本人が世界的にどう見られているのか、実際によく知っていたらネトウヨないしその予備軍が如き下品な言動はしないはず。サムライたれ、ジェントルマンたれ、です。

天皇陛下だって思うところがあろうとも、そういうことは決して口にはしません。是非とも皆が皇室を見習うところ大として欲しいところです。

・・・と、最近強く思うのでした・・・

平成二十六年如月四日

不動庵 碧洲齋