不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

脚下照顧

昨日豪州から帰国しました。

時差がほぼない国なのでそれ程疲れもなく。

私は割と良く日本航空、JALを利用するのですが、海外の航空会社と較べてやはりJALは抜きん出て素晴らしいなと思うことが多々あります。

特に客室乗務員さんたちの立ち居振る舞いなどはいつもとても印象的です。

業務で通路を歩いているときでも必ず頭上の荷物スペースの扉が開いていないかどうか、床にゴミが落ちていないかどうかさりげなく見ているのが分かります。そして訓練所で訓練されたであろう大変美しい姿勢をわざわざかがめて頻繁に床のゴミを拾っています。これが私にとっていつもJALの客室乗務員さんたちの最も印象的なシーンです。

きれいな仕事だけをしているのではなく、乗客でもさして気にも留めないゴミまで拾うそのポリシーは色々考えさせられることしばしばです。そういうものの考え方は日常にも活かしたいところですし、たぶんこれは日本人の根底にある慣習というのかものの考え方ではないのかと思います。

日本航空の客室乗務員の皆様、いつも大変ご苦労様です。いつも感謝しています。

 

令和五年皐月五日

不動庵 碧洲齋