不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

今年の坐禅終了

10月から中野区にある高歩院の鉄舟会に毎週金曜日の夜坐に参加していましたが、本日は初めて月一の土曜日の法話会なるものに参加しました。
が・・・常連しか来ないので結局法話はなしという運びに(笑) 全くの新参者の私に意見を求められたのが困った(笑) 要は常連しか来ないので、毎回新しく話を聞きに来る人のために考えられた法話会は常連にはつまらなさすぎるとか、そう言うことのようでした。ま、私は坐れればいいのですけど。
鉄舟会に参加してから少し困ることがあるのは細かいシキタリが違っていていること。今回は関係ありませんが、三拝のやり方がどうもおかしかったり、本堂入退堂時の一礼のタイミングも違ったり。本日は茶礼がありましたが、確か総茶礼の時って飲んだらすぐ茶碗を畳に置いて良かったと記憶していたので置こうとしたら隣の常連さんから「まだ置かない!」って言われました(笑) 普通の茶礼の時は制式には奥から茶碗を置いていたように記憶してましたが・・・。そしたら今度は老師が「総茶礼では各々飲み終わったら置いてよい」と仰ったので逆に私の方がばつが悪かった(笑) 
ま、坐禅会で色々違うという事です。ただどこまで違っていいのかは疑問には思います。

鉄舟会で有名なのは「書道」。はい、体験いたしました。
不肖この碧洲齋、昔から字が下手なのでかなりコンプレックスを持っております、はい(笑) しかも書道なんてもうかなり長い間やってないし。筆ペンを握るぐらい。と思ったらまず通常の4倍以上もある大きな硯で墨を摺ることから始まりました。たっぷり30分もかかりました。常連の方も含めてキツかったです。こんな大量の墨を摺ったことはありませんでしたが確かにこれだけで無心になります。参加者のうち大半は年末大掃除をしていて、書道に参加したのは新参者の私、久々に参加の老婦人、若い常連さんとよく顔を見る常連さんの4人だけでした。で、老師は我々2人を指導していただいたのです。
確かに最初は技術ではないようです。技術も必要ですが、まずは禅マインドのまま筆を進める。具体的な指導をうまく書けないのが残念ですが、唸らずにはいられないもの是在り。
老師の指導もなかなかで、私が一番最初に書いたヘナチョコ作品に較べて一番最後に書いたのは自分が書いたとは思えないほど躍動感のある書でした。なるほど老師が意図するところが少し分かった気がします。
禅に関して私は全く思い上がっていないと自信を持っていますが(笑)、書の指南でまだまだ至らぬと思い知らされ、それが妙に嬉しく思いました。この歳になるとあまり注意してくれる人がいません。甘ったれるなと言うことでしょうが、逆に言えばこの歳になった自分に何かと指導してくれる内容は金銀よりも貴重です。

しかしその・・・山岡鉄舟先生揮毫掛け軸の隣に私(たち)の書を貼るのは止めて欲しかった(笑) ホント心が折れそうだった(笑) いやいや光栄でした。

 

令和四年臘月二十四日
不動庵 碧洲齋

これについては何もコメントしないで下さい(笑)