不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

視力矯正チャレンジ

私は20歳の頃からメガネやコンタクトレンズをしていました。
今にして思うと読書量がハンパなかったと言うのがあると思います。16歳から20歳頃まで平均するとほぼほぼ1日1冊程度(マンガや小説を除く)。
あと留学中、間接照明下で勉強したのも原因かも。
ほぼコンタクトレンズにするようになってからは視力はほぼ変わらなくなりましたが、以後ずっとワンデータイプを使っています。私は米国で出たばかりのワンデーを使いましたが、平成一桁の頃にワンデーを使っていた人は日本では珍しかったと思います。米国でも豪州赴任でも帰国前に1年分ぐらいまとめ買いして帰国した記憶があります。豪州からの帰国後ぐらいになると普及しはじめて来たと記憶しています。
私は少々武芸を嗜んでいることもありますし、メガネというのはレンズが動いたり曇ったりするのでメガネは基本自宅のみの使用でした。

昨今ではレーシックに代表される視力矯正手術も普及してきたのですが、個人的には眼球に手を加えるというのは考えただけでも恐ろしく、レーシックの手術費用が下がってきても受ける気が起きませんでした。費用が下がってきたとは言え私には高いというのもありましたが。

今回、一時的ですが若干金銭的に余裕が出たためまず手掛けたのがこの視力矯正。
レーシックやそれに類する手術以外ということで、候補に選んだのが
クォンタムアイ

オルソケラトロジー
の2つ。

クォンタムアイは現在最新の療法らしいのですが、こめかみ辺りに電極を取り付けて眼の中のレンズ「水晶体」のピントを調整している「毛様体筋」を弛緩させるというもの。視力が低下するのは「毛様体筋」が凝り固まってしまったからなので、この「毛様体筋」を電気パルスで元に戻すという考えのようです。
施術はごく簡単で、こめかみに電極を貼って40分ぐらい寝ているだけのようです。もちろんその微弱な電気を流す機械はかなり特殊なものであることは言うまでもありませんが。
しかしながらその治療をやっているクリニックは少なく、関東圏でも数カ所程度でした。またネットで調べても体験者の話はあまり出てきません。料金は9万円弱でこれは年間のコンタクトレンズ代とさほど変わりません。
問題は効果がなくても眼に悪影響はないものの、効果が薄い可能性が高いことと、週に1回程度は都内に出なければならないことです。

もう一つのオルソケラトロジーは本来裸眼で見える状態に調整された矯正用ハードコンタクトを夜間睡眠中に取り付けて、それを朝取り外すというもの。初めは裸眼で見える時間は短いものの、付けている内にそれが長くなってくると言うものである程度になれば矯正用コンタクトレンズは不要になるという事です。こちらは30年ぐらい研究されてきた方法なので信頼性は高く、この矯正用コンタクトレンズを製造しているメーカーも多いです。多くの有名コンタクトレンズメーカーが出しています。費用は私が在住する地域で12万円程度、クォンタムアイよりは割高ですが、それでもレーシックの半分程度。またこの矯正法は検査以外でクリニックに行く必要がないと言う事です。このオルソケラトロジーは割と知られるようになっていて、全国の主な都市の眼科では取り扱っているところもあるようです。

今回、ギリギリまで考えて後者オルソケラトロジーにしました。通院がいささか面倒なのとやはり症例が多い方が信頼性があります。実は本日、オルソケラトロジーを扱っている市内唯一の眼科クリニックに行ったところ、説明だけ聞くつもりだったのに午後半休で時間もあったことから検査まで受けて来月からトライアル装着をするための検査を受けることにしました(笑) 自分の年齢と左右の視力(コンタクトレンズの度数)をスタッフに話したら事もなげに「ああ、その程度なら自動車の運転に支障がない程度には戻りますよ~」と言われてそれが衝撃でした(笑) 視力回復というのはそのくらいの魔力があります、私には。

12月に入ったらコンタクトレンズ使用を止めて眼圧を自然の状態にして、それから検査に臨んでそれからトライアル装着1週間を経て、本格装着になります。人によって効果の出方は変わりますが、当然ながら若い方が早い(笑) 裸眼で見えるというのは夜に装着して翌朝からですが、その時間が長くなってくるのが人によるそうです。つまり矯正中はなるべく目に優しい生活を心掛けねばなりませんね。

さてさて、来月はワクワクです(笑)

令和四年霜月八日
不動庵 碧洲齋

オルソケラトロジーの概念図