不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

新たなる坐禅会

私が師事している禅の師匠が体調不良のため、止むなく坐禅会を閉会することになりました。
無念残念としか言いようがありません。
コロナ禍でほぼ開催できなくなった後の閉会ですからショックです。
まあ、これも修行の一つなのかどうか。
現在私は月2回ですが、その寺と同じ程度に長く通っている坐禅会がありますが、そこに通っている方の1人から以前よりお誘いを受けていた別の坐禅会に行こうと思い立ちました。
両方の坐禅会は参加するようになってからかれこれ15年になります。
ある意味これもひとつの節目なのでしょうか。

参加しようと思っている寺の名前は高歩院、中野区にあります。東日本では大変珍しい臨済宗天龍寺派に属しています。東日本以北ではここと北海道にもう一つあるだけだそうです。
寺の由縁事態は古くはありませんが、その寺の敷地はかの山岡鉄舟の邸宅があったところだったそうです。故に坐禅会の名前は「鉄舟会」、武道をされている方も少なからずいらっしゃるそうです。ということで私にもまずまず合っている座禅会なのかなと思った次第です。
ちなみに今通っている寺も山岡鉄舟が若かりし頃、修行のためによく訪れていた寺で、鉄舟が寄進した石灯籠が今もあります。

この鉄舟会はなかなか本格的で僧堂の修行期間、夏であれば「雨安居」冬であれば「雪安居」の期間には毎月接心があり、金曜日の夜から日曜日まで宿泊して修行があるようです。お寺には老師が住職していて、独参もしています。
通常では土曜日の昼間と金曜日の夜。私は土曜日は午前も午後も稽古なので、金曜日の夜の坐禅会に参加することにしました。問題は会社の業後、会社から中野区まで行けるかどうかです。初参加の前に一度試しに原付で行ってみました。バイクで都心まで行ったのは初めてです。さすがに交通量は多く、ヒヤヒヤものでしたが時間的には十分間に合うことが分かり、参加を決めました。

新宿駅からそう遠くないとは言え結構奥まったところにあり、電車の音も聞こえないくらいに閑静な住宅街です。先週金曜日に初参加しましたがその閑かさに驚かされました。また、金曜日の参加者は少なく、落ち着いて坐れました。坐禅の後には般若心経ではなく「中峰和尚座右の銘」というものを読経します。中峰和尚は中国の元代の禅僧だそうです。初めて見た経典なので今必死に覚えてます(笑)

この新たな坐禅会にてどこまで錬磨できるのか分かりませんが、ひとつの節目として革めて気を引き締めて参りたいと思います。

令和四年神無月十八日
武神館 不動庵道場
不動庵 碧洲齋

鉄舟会道場外観

武神館 不動庵道場
【日時】2022年1月8日土曜日、14:00-16:00
【場所】谷塚上町会館:草加市谷塚上町231-1
【アクセス】東武スカイツリー線 竹ノ塚駅西口
東武バス 竹04/竹05にて約10分、又は竹06にて約15分。
バス停「谷塚上町」降りてすぐ。
駐車場あり。
入門希望者・興味ある方はご連絡ください。