不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

易経占い

実は先月半ば、かなり久々に易経占いをしました。
私はそれ程占いは信じてませんが、中国諸子百家を学んだ折、教養程度に読んだのがきっかけで、数冊読んだ程度です。現在は徳間書店の中国思想シリーズの易経以外は全て処分してしまいましたが。


占いとして始めたのは1995年5月、日本語教師のための勉強をし始めた頃です。以後占ったときは必ず記録を取っています。初回から先月占ったものを含めて合計21回、占いをした記録がありますが、前回占ったのは2007年、以後今年の1月まで占わなかったのですからかなり久し振りです。


今回はさすがにコロナ禍にあって、3年目に突入したため精神的にもやや疲れを感じ、ふと久し振りに占ってみようという気になりました。
占い方は別段筮竹がなくてもできるもので、5枚の銅貨(十円玉)と1枚の銀貨で行います。よくシャッフルして下から並べていきます。銀貨の部分は変爻に当ります。変爻とは最初に出た占いが現状を指し示しているのなら、変爻は現状打破した将来を指し示していると言えます。私は本にいつもこの6枚の硬貨を挟んでいて、いつも必ず同じものを使って占います。


ちなみに当たっているな、と思うものはそんなにありません。私はプロではありませんし。ただ当たっていると思ったときは怖いぐらいです。ちなみに今回は私の易経占いの記録の中ではトップクラスに的中している気がします。

 

で、今回出た占いはこれ。
https://ekikyou-dokugaku.com/kanisui.html
坎為水(かんいすい)と言って、易経では四大難卦の一つと言われているものです。
もう打つ手なしぐらいの艱難にあると言うことですが、ここで易経が言いたいのはそこではなくて、
「艱難苦労の中にあっても自分の信じるところを変えない。そういう風であるならば、必ずその一心は通ずるもの。」
「一筋に、誠意の通じる事こそ念じ、利益などには眼中なく、行うところもただ、その志が高尚であることだけを欲するといった孤高の精神。」
が試されている、そう言うことだと思っています。

またこの正卦に対する変卦はこれ。
https://ekikyou-dokugaku.com/fuusuikan.html
風水渙(ふうすいかん)と出ました。
リンクではそれ程良し悪しは書かれてませんが、渙(かん)とは散る、散らすという意味ですが、この卦は船が帆を張って航行する象と言われ、外に向かって大いにエネルギーを発散させて大事業を成し遂げると言われています。停滞を吹き飛ばして新しい出発を図るに良い卦だそうです。ただし心して行わないと悪いことのみならず良いことも吹き飛ばして仕舞いかねないので注意ということですが、う~ん、なかなかに今私が描いている将来の展望に合致している(笑)

まあ、占いの結果がどうだからとか言うのは全くありません。現状の再認識とかその程度です。今回の占いに関しては現状の再認識と未来展望が合致しているという程度。気休めです(笑)

占いに関しては、1人だけ大変気に入っている方がいます。その占い師は石井ゆかりさんという星占いの方。占いの内容がどうと言うよりは書き方がとても気に入っています。アドバイザーという点ではかなり素晴らしいと私は思っています。

占いは大昔からありますから、たまにやるのは精神衛生上、決して無意味ではないと思ってます。

 

令和四年如月十九日
不動庵 碧洲齋

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