土曜日は息子と二人で深谷市に行ってきました。
現在大河ドラマで放送されている主人公、渋沢栄一の故郷です。
同じ埼玉県とは言え草加市は東京に接しており、方や深谷市は群馬県と接しています。
2時間弱かかりました。
今回車は珍しく軽自動車ではなく、日産ノートeパワーを借りましたがさすが次世代の車だけあって驚くほど快適な乗り心地でした。燃費としては200キロ少々走ってガソリン9L、高速道路では120キロ近い速度でずっと走ったので若干燃費が悪かったと思います。もう少し抑えたら燃費が良くなっていたのでしょう。いずれにしてもモーターの加速というのはガソリンに較べて大変快適でした。
最初に立ち寄ったのは渋沢栄一記念館、公民館と併設ですがずいぶんと立派な建物でした。建物の半分が資料館になっています。渋沢栄一の色々な資料が展示されていて大変興味深かった。色々説明をしてくれる係員のおじいさんがいたのですが、渋沢栄一命みたいな方で、かつずいぶん保守的な方で欧米人のやり方をずいぶん非難してました(笑) ま、私と息子は「はいはい」と聞き流していましたが、まさか私や息子が平均よりもずっと国際的な関係を持っているとは思わなかったでしょう(笑) おじいさん、できたらもっと外国人と交流を持つことをお勧めするよ。多分渋沢栄一もそう言うと思う。ただ地元の方全般に言えますが、渋沢栄一は郷土の誇りとして今なおかなり尊敬されているというのはよく分かりました。
大変興味を引いたのは渋沢栄一のアンドロイドによる講義。本物ソックリのアンドロイドで、しかもしゃべらないときでも微妙に体を動かすので本当に生きているかのようです。去年7月から運用を開始したそうです。いわゆる「不気味の谷」を越えているんじゃないでしょうか。しゃべることに違和感や不気味感は感じられませんでした。ただ音声が滑らかでなかったのが残念。今の技術ならもっと自然に話すことは不可能ではないはず。ちなみにここまで精巧なアンドロイドは世界に40体程度しかなく、そのほとんどは大学の研究施設で使われているのみで、民間に於いて観光に利用されているのはこの渋沢栄一と場所は忘れましたが夏目漱石のアンドロイドの2体だけだそうです(ちなみに同じメーカー)。これをAIなどに接続したらもっとおもしろいと思うのですが。
その次は渋沢栄一の生家。大河ドラマ「青天を衝け」に出ていたのはオープンセットですが、本物の家も概ね同じ感じです。バックに群馬県の山並みがすぐ近くに見えるのが大変素晴らしかった。ただし中に入ることはできません。まずまずの豪農というところでしょうかね。
その次は渋沢栄一が創建した煉瓦工場。工場で生産された煉瓦はほとんどが政府の建物や鉄道設備に納入されました。東京駅に使われた煉瓦もここで作られました。ちなみに東京駅に使われた煉瓦の数は約800万個だそうです。ただし現在、煉瓦工場は耐震補強工事が行われていて見学できません。見学できるのは旧事務所だけです。工事は2024年に終わるそうです。
最後に回ったのがNHK大河ドラマ館。深谷市公民館を借り切って使われているようですが、こちらは映画で使われた小道具類やセットがそのまま展示されているので大変興味深かった。各出演俳優のサインがずらっと並んでいたのですが、北大路欣也さんのサインはサインというより花押だし、右下(笑)
実は私ははじめて大河ドラマのテーマ館というものに来ました。これは本当に面白い。ちなみに入り口では現地の特産料理「煮ほうとう」が振る舞われていたのですがこれがなかなか美味しかった。ほうとうと言うと普通は山梨県が有名ですが、あちらは味噌汁であるのに対して、深谷市の煮ぼうとうは関東圏のうどんやそばと同じように醤油だし汁になっています。あっさりしていて美味しかった。
深谷を離れる前に昼食はその煮ぼうとうを食べました。
令和参年臘月二十六日
不動庵 碧洲齋