不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

師との出逢いについて

前にも書きましたが、また書きます。

あなたには「師匠」がいますか?

私の持論ですが、「師匠」とは自ら何かしらの道を見出してそれに志さんと欲したとき、自然現れるものです。

そしてその師匠はあなたの志の高さに準じた人物以外は決して現れません。

強い決意と高い志を持った者には、それに見合った師と出逢います。

取り敢えず始めようと思う者には、やはりそれに見合った師と出逢います。

それ以外の師匠には出逢うことはまずありません。

 

自分で強い意志と高い志を持っているにも拘わらず、良い師にまだ出逢えていないという人にもたまにお目に掛かります。

多分それは「もう少し高いところに目当ての師が待っている」ということだと理解しています。

あるいは然るべき方向性や指向性が今ひとつ良くないのかも知れません。

 

師との出逢いには間違いなく玄妙なる神機が働いていると思います。

常日頃からの心掛け、心構え。

道に対する姿勢、取り組み方。

それらの集大成あっての出逢いだと私は思います。

 

私自身は35年前に今の武芸の師匠と出逢いました。いえ、当時高校1年生だった私はそんな高尚な人間ではもちろんありませんでしたが、神様が哀れんでくれたか、後でしっかり追いつきなさいと言ってくれたのかも知れません。間違いなく神機が働いていたのは感じます。

また、19年前に始めて禅の指南をして頂いた黄檗宗の住職との出逢い、14年前に出逢った2人の老師。どれもやはり自分の志相応の方々だと思っています。

 

師との出逢いを求めて修行すべからず、我が道の修行にあって師が待つ、そういうものだと理解しています。

 

令和参年辛丑弥生晦日

不動庵 碧洲齋

 

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