不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

名も無く 影無く 姿無し

去年の夏頃から、当流の日本国内道場では道場のHPは一切公開されておらず、ごく簡単な連絡先などを掲載している道場のサイトが僅かにあるだけです。

私個人としては元々あまり道場HPの手入れをしていなかったのでそのうち閉鎖するつもりでいたため、いい機会ぐらいにしか思っていませんでしたが。

ネットでは当流についての情報はさすがに多くありますが、本来入門の案内が掲載されている各道場のサイトが閉鎖されたため、微妙なところでは手紙か電話、もしくは実際に訪問しないと分かりにくいという流れになっています。

30年以上前のことですが、私が入門を志した折は宗家に手紙を書きました。その時に限りなく近い環境になったという事です。つまり安易に入門を志す広が減ったということ。先ほどネットで色々検索をかけてみましたが、見事に足を運ぶか筆を起こさねば入門が難しいという状況になっていてほとほとその深慮遠謀に裏打ちされた方針に感銘を受けた次第です。

情報が安易に得られた場合は、そのぐらいの値打ちしか無い場合も多々あることを肝に銘じておくべきでしょう。

入門は修行の起点とも言えます。そういう重要な時機には手間暇をかける、これから大志を遂げようと思う者は、そのくらいは覚悟して欲しいところです。

平成三十年如月十八日

不動庵 碧洲齋