不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

臘八四日目

昨日ブログをアップし損ねてしまった・・・

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ここ最近は友人の禅僧や師匠からのアドバイスもあって、結跏趺坐を左右両方組み替えて坐るよう心掛けています。普通は右足を左股に乗せる形で、これで2時間ぐらいなら十分維持できるのですが、更に長い間坐ったり、脚のいびつさから来る姿勢の崩れをなくすという視点から、逆もするようになりました。

先月ぐらいから坐禅会前の1時間では左足を右股に乗せ、座禅会が始まるとその逆にしています。まだまだ違和感はありますが、取りあえず1時間は優に組めるようになってきました。

その場合の手の組み方なのですが、右足を左股に乗せる、通常の場合には白隠結び(叉手)ですが、逆の場合だと叉手しにくいので久し振りに法界定印を結ぶようになりました。昔はすぐに形が崩れてしまったものですが、今はそういうこともなく。1時間ぐらいは苦もなく組めるようになりました。叉手は常に左親指を右手で包むのですが、法界定印は左右どちらでもよいらしく、右足を左股に乗せた時には右手に左手を乗せる方の法界定印を結んでいます。この方が組んだ脚の上に置く関係上、大変置きやすいので。

私が朝に通っている寺では臨済宗制式の座布団、長方形の座布団を使っていますが、全ての単に2枚使うと足りないらしく、1枚しかないことが多い(笑)それでそれを折って使っていますが、それでも曹洞宗の丸い坐蒲に比べて高さが足りないため、棚上にあるもう1枚を持って来て置き2枚目を折って使う。そうすると左右の膝がピッタリ座布団に着き三点姿勢を維持でき、かつ楽に姿勢を維持できますます。これは寺によって様々だと思いますが、坐りやすい環境の整備は重要です。

抽解の時、脚がしびれて組んだ脚を解いてぐったりする方がいますが、できたら経行はした方がいいです。脚の血行もよくなりますし気持ちを切り替えられます。坐禅は我慢大会ではありません。可能な限り環境を整えて禅定を深めるかにかかっています。着ているものや坐る場所、位置、姿勢、引いては食べ物や呼吸など、精進工夫することで禅定を深めることができます。

本日は中夜、やっと中日です。あと3日間、1日2時間程度ですが精進工夫して参りたいと思います。

平成二八年師走四日

不動庵 碧洲齋