不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

成田山新勝寺一日目

当日は朝9時前には成田山新勝寺の断食参篭道場に到着しなければならないため、5時に起床、20分には出立しました。 自転車にすると駐輪場料金が高額になり、バスはまだ走っていないので徒歩で駅まで。駅に着いてから気付いたのですが、どうも草履が緩いなと思ったら草履の鼻緒の真ん中が千切れ掛かっていました(笑)これなら普通の靴を履いて草履は持参すればよかった。最終日、不安が的中します。 7時20分過ぎに成田着。曇りなるもそれほど寒くはなく。その足で事前に健康診断を受けるために病院に行きますが、開業が8時なので20分少々待ち、開いてからは待合室で待機。8時半になっても呼ばれないので不安に思っていたら丁度同じくして呼ばれ、尿検査と血圧検査を手早くして、問診で終わり。ものの5分。・・・それで3330円はちょっと高いなぁ(笑) 成田山門前町商店街 この時間には開店してませんが、鰻を捌いているのが物珍しかった。
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同じ断食参篭参加者らしき女性もいたが、間に合わないとマズイのですぐに向かい、50分にやっと門を叩いた。 少ししてからその女性もやってきてから説明開始。終始世話係の所労の方は質問に揚げ足を取ったりダメ押ししたりと、いささかウンザリさせられました。いささか人間が出来てない気もします。ま、家では日常茶飯事なので実は全く気にもなりませんでしたが。9時半過ぎに説明終了、15時までは自由となりました。 断食参篭道場外側
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同内側
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小型のやかんと茶碗を渡され、1日20杯程度は飲むように推奨されます。大体2L。普通は食事の時に水を摂取できるのですが、食事を取らない場合は自発的に水を飲まねばなりません。道場の水道水ですが、井戸水を殺菌したものとか。味は悪くなかった。 断食参篭道場は8畳間が3つ連続した24畳。一間に2人程度は寝られますから6人ぐらいが限界でしょうか。今回は先に来ていた方が3名。うち2名は翌日出立、一人は翌々日出立。つまり最終日の夜だけ私だけになります。 他の参加者は1人を除いて散策中。一人も10時頃に出て行ってしまいました。まずは・・・1時間ほど坐禅をして私も散策しました。 ちょうどその時間に御護摩を本堂でやっていたので出ました。これは季節や平日、祝日によって異なりますが、多いと7-8回もあります。 新勝寺の本堂はそれはもう壮麗で巨大です。今まで見てきた寺院の中では最大ではないでしょうか。西新井大師だって結構大きいと思いましたが、二回り以上も大きかった。その中で貫首じきじきに行われた御護摩もまたなかなか荘厳な感じでした。 ま、私的に護摩は初めて禅の手ほどきを受けた黄檗宗不動寺が一番ですけどね。ふとまた機縁を感じたので近日中に連絡してみたくなりました。確か住職は傘寿になったと思います。 外に出ると寒くなってきたので仏教図書館に。成田山の境内は広大で、巨大な建物がたくさんあります。仏教図書館もその一つ。図書館では釈尊の前世に関する話し「ジャータカ」を読みました。 14時頃に道場に戻る。空腹感はとっくにありませんが、胃のむかつき感はあります多分胃液の関係でしょうか。水を飲むと概ね治ります。 全員揃っていましたが、15時からの法話は無し。仕方ないので色々話している内に皆さん禅に興味を持っていたようなので師匠の受け売りを話し、禅をやってみようということになりました。短く1回でしたがなかなか満足していただけたようです。 19時に布団を敷き他の方々は就寝しましたが私はまだ眠くないのでしばらく読書をしてから20-30分後に就寝。敷き布団はせんべい布団で薄い上に固く、掛け布団は逆に重い。毛布もありましたが掛け布団の関係で翌朝には毛布だけ抜けた状態になっていました(笑)この季節まででしょうが掛け布団だけでも十分に暖かかった。しかし敷き布団が硬いので今も体の骨が出たところが痛いままです(苦笑) 平成二十八年霜月六日 不動庵 碧洲齋