不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

五体満足のこと

昨日は横浜市内の寺に行って坐禅をしてきたのですが、昨年秋からずっと懸案事項になっていた右膝の痛みがほぼ完全に無くなったようでした。結局、治るのに1年近く掛かりました。オマケに左足の足底、踵の前辺りが痛くなる足底筋膜炎にもなりました。それからというもの、テクテク自分の足で歩くことが苦痛になり、自分には大変堪え難いものでした。これが30代だったらもっと早く治ったと思いますが、40代になると治癒力がかなり落ちます。これから40代に差し掛かる方はどうぞお気を付けください。

結構長いこと武芸に手を染めてきていますが、実は今まで大きな怪我をしたことが無く、大病も患ったこともありません。武道をする人は膝をよく悪くするのでそれに注意をしていましたが、今回の怪我はよい経験でした。今まで当たり前のように四肢を使っていましたが、一度怪我をすると本当に不自由します。五体満足とは言ったものです。

特に私の場合、最初の内にかなりの部分は治ったのですが、坐禅をするのに不可欠な結跏趺坐をしたときだけ、右膝内側に激痛が入り、組むことができなかったほど。接骨院に行ったり、整体に行ったりしましたがよくなってきているんだか何だか。結局ストレッチを心掛け、お灸をして、土踏まずにクッションを入れたりして快方に向いました。2.3ヶ月整体に行ったのはいいことだったのだと思いますが、ここ1ヶ月ぐらいで急激に回復してきた感じがしました。

2週間ぐらいまでは結跏趺坐をしようとするといまだにごく僅か痛みがあったのですが、昨日は全くなかった。一応完治したとみてよいでしょう。足底筋膜炎の痛みのポイントもかなり小さくなり、今週いっぱいぐらいで治りそうです。これが治ったらまた、気兼ねなく歩くことができそうです。

いつも当たり前のようにできていることが急にできなくなることぐらいいやなことはありません。今回初めて知りました。さりとて防御が固くなると今度は違うところに負荷を掛けてしまい、思わぬところを痛めたりする。自然に成し得ている調和の在り方について、思うところ極めて大でした。今後は今少し自分の体を労って使いたいところです。

平成二十八年葉月朔日

不動庵 碧洲齋