不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

鹿島神宮の流鏑馬に行ってきた

昨日は通常の早朝坐禅会に出てましたが、提唱は欠席して一路茨城県鹿嶋市は鹿嶋神宮に向いました。理由は昨日行われた流鏑馬武者の甲冑着付けを手伝うため。 ・・・今回も先月に続いてニッポンレンタカーにしたのですが、カーナビのデータが古いので首都圏中央連絡自動車道が載っていなかったため。結局カーナビを無視して自分の記憶を頼りに現地まで行きました。やはりカーナビは脳を鍛えるにはいささかジャマだな。 もっと怖かったのが「燃料計の故障」!鹿嶋に行く途中、燃料系が全く減っていないのに気付きびびりました。留学中、草原を走行中にガス欠の一歩手前まで体験して以後、かなり気を付けてきました。・・・で往路は時間がなく、帰路は疲れ切っていたので結局そのまま走りきりましたが、往復250キロ、前回使った客が故障しているのをいいことに満タンにしてなかったらと思うとゾッとしました。値段が高かったにも拘わらず格安レンタカーよりも使えないな。 とは言え着付け場所には予定通り9時半には到着。先に来ていた甲冑仲間二人はすでに破損の激しい甲冑の補修に当っていましたが、まだ時間があるのとみんなで修理するでもないので、私と初めてここに来た一人とで境内の散策。いつも流鏑馬は曜日に関係なく1日なので、いつもはもっと人が少ないようですが、今回は日曜日だったという事で今までにない人数だったそうです。 本殿でお参りした後に御朱印を依頼して奥宮へ。そこに通じる参道が馬場になっていて、丁度流鏑馬の練習をしているところでした。
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奥宮でもお参りをして要石に。なかなかのパワスポらしいのですが、まあ、どうみても「ただの石」(あ”~スミマセン!)。割と信心深い私でもいささか何と言うか・・・。 御手洗池の方がより神秘的な気がします。前回行ったときは雨の後だったせいか池が濁っていて、なんかありがたみがなかったのですが、昨日行って見てびっくり。結構水が澄んでいました。こちらは十分ありがたみがあります(笑)
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着付け場所に戻る途中で御朱印を受け取りました。最近はなるべく御朱印を持って出掛けるので気軽に頼めます。円覚寺の横田管長が先月だったか、提唱の際、昨今の御朱印ブームは驚くものがあり、円覚寺御朱印の収入だけで以前に比べて飛躍的に伸びて驚いたという話しをされていました。 鹿島神宮の素晴らしいところはやはりあの参道でしょうか。あそこは本当に荘厳な感じがします。 着替え場所に戻り昼食のお弁当を頂きました。さすがになかなかグレードの高い弁当(笑)。しかしなかなか参加者が練習から戻ってくる気配もなく、少々焦り気味の処に戻ってきました。 会の会長さんは森さんという方。かのファッションデザイナー森英恵さんの長男でタレントの森泉のお父様。ガタイも大きく豪快な方でした。締めるところは締める厳しさがありつつも、なかなか気さくな方のように感じました。 甲冑の着付けに関しては長くなるので別途改めて書きます。 ただ今回はほとんどが大袖鎧だったので自分が如何に無知だったかを思い知らされました(笑)。もうちょっと勉強しよう。
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今回、甲冑仲間3人がかりで5-6人を着付けましたが時間が競っていたので大変でした。それでもどうにか時間通りに終わり、そこから神社の境内まで練り歩き。甲冑を着た人は6人ですが、それ以外にも時代装束や狩衣姿の参加者など。私は坐禅会の作務衣のままだったのであまり違和感もなく。 幾つかの儀式の後に馬場に。 馬は6頭、騎乗者は12名。うち半分が甲冑。12名は2回ずつ射る。この人数のためになかなか大変な人数がサポートに付きます。いちいち書くのは大変ですが、昔の戦場でも同じではなかったかと思います。 私はそれなりに写真を撮ることができましたが、実際に射る場面は1の矢場以外はかなり遠いので見えません。最初は甲冑ではない6人が2回、その後に甲冑武者6人の出番になりました。こちらも2回。 一度終わって戻ってくるとあちこち手直し。我々の技術が低いのか(多分そうだと思う)材質や着方に問題があるのか。着崩れないように、また騎射するのに不自由ないように調整するのが大変でした。 終わってみれば16時近く。そのまま練り歩いて着替え場所まで。着替えて片付け、車に積み込むまで手伝いました。意外と疲れるものです。その後はちょっとした軽食が準備され、参加者全員と宮司鹿島市の副市長などが招かれてパーティー。お酒を飲まないのでその分食べ物を頂きました。やっぱり会長さん、著名人なんですね。 宮司さんが今回の来場者数は1万人前後はいたのではないかとのこと。さすが鹿島神宮です。いつもこの流鏑馬は5月1日に行うのですが、休日と重なると人が多くなるとか。しかも昨今、外国人観光客も多く。
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帰路は疲れが出てきたし、そこそこ食べたので眠くなりはしないかとやや警戒しましたが、幸い最後まで眠くもならず。帰路は往路と違って湾岸方面から帰りました。意外にも宮野木ジャンクションでごく僅か渋滞があっただけでほとんど問題ない程度でした。ま、返却時に燃料系のトラブルは言いましたが。 今回初めて流鏑馬をサポートするスタッフとして初参加させていただきましたが、なかなか得がたい経験をさせていただきました。特に甲冑を着る上で参考になる経験が得られたことは多かったように思います。詳細はこの次。 平成二十八年皐月二日 不動庵 碧洲齋