今日は阪神大震災が発生して20年目に当ります。
その時は留学から戻り、まだバイトしながら日本語教師養成講座に通い、その年の6月頃に同校に採用されてそのまま豪州に赴任して1年ほど勤務しました。
その年は阪神大震災と地下鉄サリン事件があり、また私が初めて海外勤務の途に就いたので非常に印象深い年でした。
地震や災害がある度に思うことです。
日本のどこかで地震や自然災害がある度にホームセンターやスーパーでは非常持ち出しセットや災害用品が特売され、多くの人が買いますが、一体どれ程の人がそれらを継続しているでしょうか。あまり多くないようにも思えます。
(毎年同じようなことを書いてますが・・・)
私が最初に本格的に防災用品を揃え始めたのは高校1年生、15歳の時です。当時夏にバイトをしてお金があったことから、アメリカなどの珍しいアウトドアグッズやミリタリーグッズを揃え始めたところから始めました。今では数百円で買えるハロゲン球ライト(今やほとんどLEDになってしまいましたが)が当時は5000円近くしました。米軍野戦食も多分倍ぐらいだったかと思います。そんな珍しいものを揃えて楽しんでいました。
車を所有してからは車にも搭載するようになり、一昨年までは家族3人で1週間は悠々生活できる物資を車と自宅に買いためて整備してきました。整備するというのは夏に実際に使ったり、賞味期限を確認して買換えると言うことです。現在は車は持っていないので自宅に分散して配置してあります。非常用装備は持っているだけでは意味がありません。
30年になりますが幸か不幸か未だこれらを本格的に使ったことはありませんが、これから先、明日にでも使うかも知れないという意識をいつも頭の中のどこかに置いてないと実際には使えないと思います。
また、現在は私も妻も自転車でも自宅から15分足らずの場所に勤務しているので帰宅困難になることはありませんし、何かあったらすぐに帰宅できます。しかしながら私も10年以上は電車通勤でしたから帰宅困難者の大変さは理解します。
都心から1.2時間ぐらいの距離の人は以下のような装備を会社に置いておくことをお勧めします。
衣料
Tシャツ1.2枚
靴下1.2足
下着1.2枚
木綿などのシャツ
トレーナーかセーター
帽子
歩きやすい靴
タオル 2枚
はきやすいズボン
食糧
3食分プラス軽食
水500mlボトルで4-6本
飴など1-2袋
その他
懐中電灯(LED)できたら二つ
*一つはヘッドライトが望ましい
万能ナイフ
ポケットティッシュ3-5個
非常用ブランケット
携帯ラジオ
非常用バッテリー(携帯用)
雨具(カッパと傘両方)
使い捨てカイロ2-3個
小銭(10円を20枚ぐらいと数千円ぐらい)
緊急連絡先を書いたメモ
薬(痛み止め、正露丸、バンドエイド、殺菌用アルコール、包帯など)
水筒(できたら1L前後のもの)
帰宅困難者用地図(売ってます)
家庭用ゴミ袋2-3枚
上記を入れる背負いやすいリュックサック
それとは別にいつもバッグに入れておいた方がよいもの
小型LEDライト
ホイッスル
小型ナイフ
地震は夜間に来るかも知れません。携帯やスマホでもライトは代用できますが、そういうことで無駄な電力は使いたくないところです。写真は単4を1本使用のタイプですが日常でも多用しています。今時はLEDライトが発達しているので省電力で大光量が長時間出せる照明器具が増えて本当に便利になったと感じます。
ホイッスルは例えば地下鉄などで地震があって動けなくなったときに使います。声を出すと大変疲れますし遠くまで聞こえません。ホイッスルは僅かな呼吸で遠くまで届くのでお勧めです。私は削り出しの丈夫なものを使っています。
ナイフもアルミ削り出しで、手にして使える最小のものを持っています。これも日常で使います。
上記3点はキーホルダーにしていますが、丈夫なので車が踏んづけても壊れません。色々考えて通勤時にはこの3点が鉄板だと思います。
たぶんこれだけあれば家まで十分帰れます。
できたら一度、ひまなときに会社から上記を背負って帰宅してみて下さい。
一度経験すれば緊急時でも慌てません。
また、避難用地図は毎年更新されていますので最新の物を買うことをお勧めします。この地図はかなりお勧めです。
もちろん、家までもっと近い人はもっと少なくても大丈夫です。
ちなみに東京駅-北千住駅が9キロ未満、普通に歩けば2時間の所を迂回などして4時間と計算すれば、大体程度が分かると思いますが、10キロを超えたら上記の装備はあった方がいいかと思います。
地方に住んでいる人などは自動車を使う人が多いと思いますから、車にいつもなにがしか積んでおくことをお勧めします。
平成二十七年睦月十七日
不動庵 碧洲齋