不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

平成二十六年度 臘八坐禅会 七日目 所感

昨日は臘八坐禅会の最終日でした。

最終日にはおでんが振る舞われます。

最終日と言うことで昨日はレンタカーを借りました。外国人同門と秩父の宿坊で知り合った禅友も乗せるので借りたのですが、結局禅友と息子で行きました。

往路、息子は興奮しながら言いました。

「こんな大変な距離を自転車で行ったんだね!」

この感覚を教えたかったのです。

この禅友の祖父母の墓所が偶然にもそのお寺にあります。

バタバタしてましまいましたが、最終日だけあって深く坐れました。

息子も昨日よりは静かに坐っていましたが、鼻息を立てないようにとちょっと注意されてましたね(苦笑)。座相はまずまずだったと思います。

久しぶりに老師自らの巡警がありました。一昨日までは他の雲水さんでしたが、警策を受けてもパタパタとするだけで全然痛くなく(笑)。やはり老師の警策が一番のように思います。ずしりと重く、そして痛いのですが覚醒するに丁度よい感じというのでしょうか。痛過ぎもしないという案配。

昨日で今年のこの寺の座禅会は終了です。

今年からずっと自転車で通ってきましたが、振り返ってみると得たもののいと多きこと。

それに比べたら昨年までの車での参禅などは遊びのようなものです。

毎月2回程度ですが、2回程度だからこそ往復24キロを自転車で通いました。最終の臘八坐禅会は毎日で、さすがに少々堪えましたが、それすらも非常によい修行だと感じられるほどに。

修行の概念を修正させられたような気分でした。

来年も息子は一緒に行ってくれるでしょうか。分かりません。

ただ、とても重要な事は決してインターネットでは見つけられず、楽をして得ることはできないということはよく分かってくれたようです。

そしてそれを得る過程も劣らず重要だと言うことも分かってくれたように思います。

平成二十六年師走八日

不動庵 碧洲齋