不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

中国人留学生と語った

昨日は有給休暇を頂いて所用があるため都内に出掛けました。

そこの事務所が開くまで外で待っていたのですが、時間もあるので隣に並んでいた人に声を掛けてみると中国人留学生でした。

色々話しを聞いてみると彼は瀋陽出身で日本の大学で技術工学系か何かを学んでいるようでした。

大学生としては2年ぐらいですが、小学生の時にも親の仕事の関係で2年ほど日本にいたそうです。

なかなか上手い日本語でした。

最初は事務所に提出する書類について不備がないかどうか色々確認を頼まれたりしていましたが、そのうち色々な話になりました。うちの会社の工場が上海郊外にあると言うことで話が弾みました。

彼はこれから冬休みを海外で過ごすためにどこかの大使館に行ってビザの申請をするようでしたが、私は留学と仕事以外ではほとんどビザなんて取ったことがないと言うと、彼は中国ではほとんどの国に行くにはビザが必要だとため息交じりに言っていました。どのくらい違うのか知っていました、特に言わず。彼自身でその国に対する信用度があるかないかの違いですよねとつぶやくように言ってました。

為替の話も出ました。彼は世界に流通している一般的な流通通貨はドルとユーロだけだと思っていたようです。毎日世界の家庭で見るテレビでは左記の通貨が基軸通貨になっていて、日本が海外と取引するときは多くが円で決済されていることを言うとこれまたため息。

大学を出たら国に帰って仕事をするのかと尋ねたところ、きっぱりと外国で仕事をするとか。自分で中国の経済はかなりヤバイと言ってましたが、多分中国の若者の実感としてそんな感じなんでしょうね。逆に何で海外で仕事をしないのかと尋ねられたので、アメリカや豪州も悪くなかったが、やはり日本が一番いいと断言しました(笑)。あらゆる生活のレベルや安全を考えると海外に行かねばならない必要性が感じられないと言うと、彼も深くうなずいていました。

私自身は別段日本の優位を強調したわけではありません。日本に住んでいたら日本がどういう国なのか、いやでも分かるためです。

彼だって日本がよいと思ったから日本に留学してきたのでしょう。日本のいいところを十分に学んで、祖国に持って帰り、事実のままにそれを伝え広める。彼のような人が増えれば、吹き荒れている反日に一矢報いることができます。

こういう交流の仕方が、ある意味正しい反中反韓活動だと、私は思っています。別に激論を戦わせたり、忌み嫌ったりする必要はありません。これはヶの国に行ったとしてもです。内輪の祖国礼賛ショーは下品なだけで全然、世界にとっても日本にとっても何の役に立っていない。敵を作らず王威に伏させる、これが一番よいと考えています。

平成二十六年霜月十五日

不動庵 碧洲齋