秩父観音霊場巡礼 2014 その2
今回巡礼で訪れた寺は以下の通り。
1番札所 曹洞宗 誦経山 四萬部寺
2番札所 曹洞宗 大棚山 真福寺
3番札所 曹洞宗 岩本山 常泉寺
4番札所 曹洞宗 高谷山 金昌寺
5番札所 臨済宗 小川山 語歌堂
1-3 は聖観世音菩薩で、4番は十一面観世音菩薩、5番は准胝観世音菩薩ですが、この准胝観世音菩薩はとても珍しく、日本には幾つもないそうです。
巡礼用の用品が売っている1番の四萬部寺はまずまずの賑わいでした。
徒歩であっても車であっても最初は同じですから早い時間に出立した方がよさそうです。今回は住職と話しが長引いたのですが、御朱印をもらう時間が長引くと大変かもしれません。
2番目の真福寺は少し山を歩きます。山と言ってももちろん車道ですが、2キロちょっとの内、1キロ以上は坂道なので今回歩いた中では一番大変でした。こちらは1番と違ってかなり小振りです。そして無人です。景色は良く、遠くに秩父の市街地などが見えます。復路は違う道になりますが、歩いて行くと古道を歩くことが出来ます。とても素晴らしかった。山を下りて少し行った辺りに納経所がある光明寺があります。入口の青銅製の仁王像が素晴らしかった。
3番目の寺は川を越えて他の山の麓にありますが、寺を遮るものがなく、写真写りは良いと思います。境内は少し小高くなっているので寺、特に観音堂からの見晴らしも良く。境内にはちょっとした庭があり、崖に仏像があったり、蓮池があったりします。
4番目の金昌寺は入口の山門が凄かった。そして中に入ると無数の仏像が安置されていますが、これは誰が持って来たりしたのでしょうか。観音堂は少し奥にありますが、子育て観音なども見ることが出来ます。
5番目は正式にはお寺ではなくお堂です。紹介の写真だと田んぼの中にあったり、樹木があったりしましたが、私が行ったときは周囲は埋め立てられて樹木は伐採されており、あまり風流な場所ではなくなってしまったことが残念です。こちらは准胝観世音菩薩を本尊にしている霊場の寺はここの他にはもう一つしかないとか。
この寺も無住なので近くの長興寺で御朱印をもらいます。
これで今回の巡礼は終わりですが、この5番から1番の寺まで戻らねばならず、5キロ近い道程がまた一苦労でした。
今回は奥秩父にある臨済宗大日向山大陽寺に宿泊しました。
といっても前回息子と行ったような宿泊客としてではなく、作務をすることで宿泊代をまかなうというもの。
今回したのは座禅堂のお掃除。左右合わせて50-60人は坐れる単があり、中央は幅が7-8メートルもある大きな座禅堂です。ヨガなどにも使われているとか。これを2人でせっせと掃きだし、座布団を干してトイレ掃除。結構大変でしたが、やった甲斐がありました。住職ひとりでは出来ませんよね。そもそも寺に観光で泊まるなんて以ての外、寺に来たらなにがしかの作務をすべきという考えです。
お陰様で巡礼に相応しい宿泊が出来ました。
坐禅は夕刻に少しと翌朝1時間ちょっと出来ました。やはり朝深山でやるのは違う。朝食前に寺のワンちゃんの散歩を1時間ほど。すっごく腹減ったところで粥座。いっぱい食べました。その後、寺を後にしました。
巡礼とは寺で真摯に祈ることも重要ですが、寺と寺の間に歩いているときに自分を振り返る事も重要ではないかと思った次第。一度に行うとちょっと大変ですが、関東圏に住んでいる方はぜひ一度、秩父巡礼を体験してみてください。
平成二十六年神無月十四日
不動庵 碧洲齋