不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

言ってはいけないだろうが・・・

先の都議会における、塩村文夏都議へのヤジについて。

門下の外国人女性同門からやり玉に挙がってます。

録音もされていますから、声紋調査などされたら速攻バレます。

このヤジった議員は今、苦しみの中にいるのでしょうけど、それは自らの恥、有権者からの支持を失う、自民党の面子などなど、色々なことのせめぎ合いの中にあると思います。

本能的にポロッと言ってしまったのなら、本能的にポロッと謝ればいいのにと思います。

自分の立場ありきで何をか言ってもそれは全く言訳がましく聞こえますし、そもそも誠実さが感じられない。そして謝った以上はそれなり痛みを受けねばならない。

どの国でもそうですが、女性は長らく政治には参加しませんでした。

(まあ、影では結構参加してますけど)

そして日本に関しては女性政治家というのは戦後からで、今に至っても女性幹部の数は先進国の中ではとても少ない。

私は欧米並みにする必要は無いと考えています。例えば米軍では女性士官、女性兵士の戦闘艦艇、戦闘部隊への配属も進んでいると聞きますがそんなのは言語道断。彼らこそどうかしているのではないかと思ってしまいます。

とはいえ、男性社会であるからこそ女性を労るという姿勢はある意味欧米社会以上に必要ではないかと思います。これまた欧米流のレディーファーストである必要も全くありませんが、今回の塩村文夏都議へのヤジはどんな角度から見ても全く許されません。

消費税が施行された時、一番印象に強かったのは政治家が財布を持ってスーパーに行って買い物をするパフォーマンスをした時、買ったものが高いのか安いのか全く分かっていなかったこと。彼らにまともな金銭感覚が無いことだけはよく分かりました。

自民党について、彼らが一番心していないことは

自民党は求められて政権復帰したのではなく、消去法で残った結果でしかない」こと。

野に下った間、努力していた政治家ももちろんいましたが、全体的には民主党の大失態の連続のお陰に過ぎません。

民主党政権がひどすぎたから自民党に戻っただけです。私の同門で省庁勤務者がいますが、民主党はやることがメチャクチャだったが、自民党が良かったわけじゃない、と言っていました。そうでしょうね。

どうも自民党傘下の議員たちには与党になった傲りがちらほら見える気がします。

野党に成り下がった時の反省があまり見られない。

自民党に入党したら、「平家物語」の冒頭でも暗唱させればよかろうとさえ思います(苦笑)。

教育にしても経済にしても、日本政府は今まで国民の元々のレベルの高さにおんぶだっこという気がします。しかしこれから貧富の差は激しくなりますし、教育レベルも自慢できないレベルになる可能性もあります。また、中国や朝鮮半島の情勢いかんでは先の大戦以降、もっとも平和を脅かす状況になる可能性が非常に高い。そんな体たらくでは乗り切れない気がします。日本人もしばらく冬眠状態だった危機管理意識がここ最近は目覚めてきたのか、気炎の上がった意見が散見されますが、国家という船の舵取りだけは間違えないようにして頂きたいものです。

平成二十六年水無月二十三日

不動庵 碧洲齋