車を手放して3ヶ月経ちますが、自動車の所有をしなくなって良かったと思うことがあります。
・人を轢く心配がなくなった。
・同乗者の安全に気を遣わなくて済むようになった。
・大事故に遭遇する確率が劇的に下がった。
・ガソリンの価格に一喜一憂しなくなった。
・車の破損や故障に気を煩わされなくなった。
・移動させる度に駐車先の心配をしなくなった。
自分の資産(固定資産ではなく、結構高額の可動資産というのでしょうか)を稼働させる手間暇やそのリスクについて考えなくてもよいというメリットは、実際に車を処分してからいかほどのものか、考えさせられました。
法的に違反する可能性が減りましたし、自分自身や他人の命に関わる危険が減ったというのもあります。
長年車に乗っているとあまり意識できませんが、やはりそれは少なからず自分自身の精神を蝕んでいることは間違いありません。車を持たなくなってから気付きました。
多分、現代人特有の心の病もこういう文明の利器を多く使うところにあるのでしょう。IT機器などは特に顕著です。
現在、3キロ圏内までは徒歩、10キロ圏内までは自転車、それ以外と急がねばならないときは公共交通機関を利用していますが、労力を伴うという点を除くと、あらゆる点で便利です。結局、家からずっと座って行けるというメリットを保持したいが為に車を所有している人が多いのではないかと思います、都内近郊では。まあ、公共交通機関がない地域ではそうもいかないのでしょうけど。
徒歩だと何と言っても完全にフリーな気楽さがあります。例えば一つ手前の駅で降りて、ふらっとどこかに立ち寄りながら家に帰ることができます。自転車があったら自転車を置いてある駅まで戻らねばなりません。
車なら尚更大変です。駐車場の確保や渋滞の有無も確認しなくてはなりません。
心の中で開放された部分が広がったような、そんな感じです。
やはりものを多く持つと言うことは気に病むことが多いものだと思います。
特に何もなければ後5.6年ぐらいはこのままでいて、その後車を所有しても使い方が大きく変わるのではないかと思います。
平成26年弥生三十一日
不動庵 碧洲齋