不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

西への旅路

成田からの往路、私の前の席には東南アジア系の家族が座っていたのですが、3歳ぐらいの女の子がとて人懐っこく、ともすれば狭い機内でイライラしがちの空気を和ませていました。

機内の座席の設備はそのほとんどがタッチパネル操作でできるようになっていましたが、そのシステムのOSがトラブルに見舞われ、結局1時間以上も使えなかった。電気も消せず、CAも呼べない状態でした。

なんでもIT化というのも問題ですね。

機内では映画を二本観ました。ひとつは「少年H」、もうひとつは「そして父になる」。どちらも評判通り、大変すばらしい作品でした。

帰国したらあらためて息子と見てみたいと思います。「そして父になる」については息子にメールを出しました。「血縁」と「仏縁」について、よく考えてみてくださいと宿題を出しました。(笑)

乗り継ぎ地であるLAに到着すると、座席をきれいにしてから飛行機を出ました。このときはいつもおもしろい。国民性が出ます。日本人の席はたいていきれいになっています。中国人に限らず欧米人でも席はぐちゃぐちゃであることが多い。

LAでは乗り継ぎになんと5時間もかかった。時間よりもその時間がつらかった。またセキュリティーがいっそう厳しくなり、確かに2時間近くかかった。両手の指紋と顔写真、いくつかの質問を全員にしていた。修学旅行の生徒たちはホテルの住所が分からないとかで大混乱だった。いやいや、テロにおびえる暮らしはしたくないな。

ベガス空港からタクシーでホテルに。をいっ!おまえ遠回りしただろう!(笑)ま、1ドル程度だから許してやるよ。

ハードロックホテル。中はほんとに派手だった。ギャンブルとか音楽が好きな人にはたまらないかも。部屋はなかなかよい。wi-fiも使えた。少し休んでから夕食。最初は社長とバーで飲みながら、チキンをほおばる。bbq味のがうまかった。それからすしレストランへ。久しぶりにうまいすしを食べました。いつも回転寿司しか行かないので。東南アジア系の青年の包丁さばきがよかったが、まだまだ腕で切っているからあと10年だな。隣にいた日本人の板長さんは腰で切っていた。青年よ、これを理解できるようになったら、真の匠の技を手に入れられぞ(笑)。

その後は飲み物を買って部屋に戻る。

長い一日でした。

平成二十六年弥生四日

不動庵 碧洲齋