不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

珠玉を磨き、黙して掲げるべし

【ワシントン=青木伸行】米国務省のハーフ副報道官は22日の記者会見で、米バージニア州内の公立学校の教科書に、「日本海」に加え「東海」を併記する問題について、「日本海」が唯一の呼称であるとの米政府の方針を強調した。

あれ?併記で可決になる予定じゃなかったんだっけ?とさすがに苦笑してしまいました。

韓国ロビー活動に従事した方々にはお疲れ様でした。

ここ最近の上下朝鮮の品格を欠くロビー活動には辟易させられます。思うに市民レベルでは今少しまともだと思うのですが、政府は悪化する経済やこちらも悪化する隣国(つまり北朝鮮)との関係をぼかしたいのか、反日をことさら際立たせています。しかしながらさすがの韓国マスコミまでもが引き始めてしまっています。世界に200近くある国家の内、幾つか反日があって結構ですが、どちらにしてもやり過ぎはよくない。まともな神経を持った韓国国民はいい加減ウンザリしてきているんじゃないでしょうか。そう思いたいところです。

中国にしても韓国にしても声がデカイ。面子のためには少々常軌を逸したことでも平気で行っています。そしてそこに一番近い日本人はそのエグさに大きく反応してしまいますが、世界の多くはやはり、日本人が何をどうしているか、実際の行動で観ています。そこのところを忘れないで下さい。日本人が血走った目で薄汚い言葉で相手を罵ったら最後、それはすでに彼らと同じ土俵に上がってしまうことです。それは例えこっちが勝っても負けと同じです。日本の歴史と伝統は勝ち負けのもっと高いところにあると心得ます。

蝶のように舞い、蜂のように刺す、というのはとある有名なボクサーの評ですが、そういう相手の痛いところを突く言やよし。これはどんどん行って下さい。日本人は確かに余り物を言わなさすぎる部分があるのは事実です。とはいえ・・・日本人はもっと高貴であらねばなりません。正しいこと、他に役立つことを黙々として、その上での雅さを失わない微言が、世界に大きく響きます。声の大きさでも文字の多さでもありません。正しいときに正しいことを少しだけ言う。見る目を持つ国に響けばいいのです。世界の多くの国はちゃんと観ています。

相手の非や愚かさを叩くより、我が身をより正し改め慎む、伝統的に武を貴ぶ国でありながらこれをよく守ってきています。これあるから世界が日本に敬服しています。それに比べたら産業や科学、経済などの賞賛はどうでもいいオマケです。

特に私は武芸を通じて世界の多くの外国人たちと交流を持っています。日本が世界で如何に正しく、正義あるかという、あまりに下品なことは言うに憚ります。私は武芸者として品位を保ちたいと努力しています。他の日本人もそうであって欲しいと願いします。強い信念は隠してこそ。正しい言葉は正しい行いから。正しい行いは今日本が海外で行っているような誠意ある支援から。誠意を以て正しいことを完遂していれば、要らぬ邪悪な炎で我が胸の内を焦がす必要は全くありません。

ま、少々腹立たしく感じることはもちろんありますが、これだけたくさんの国があるのです。聞き分けの悪い国も多いことでしょう。そんな風にサラリと流してしまえばよいのです。

日本は東洋の珠玉の如くあって欲しいと願っています。故に自ら泥をかけたり、傷を付けたりせぬよう、心掛けたいものです。

平成二十六年睦月二十三日

不動庵 碧洲齋