不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

彼方の光

数日前から息子と英語の歌を練習しています。

タイトルは「彼方の光」。2007年に連続テレビドラマになった「氷壁」のテーマ曲として作られ、イギリスの少年合唱団、リベラによって歌われました。

この「氷壁」では玉木宏さんが初めて連続ドラマの主人公を演じました。

非常に完成度の高い作品だったと思います。

この曲が出来た年に父が急逝しました。

そしてこのドラマが放送されていた時期が私の人生の中でも超最悪の時期でもありました。

今はそういうことはあまり思い出さないのですが、このドラマを観ていたことだけ、妙にハッキリ覚えています。この曲の美しさがいつも耳に木霊しているような感じです。

そういうことで今思い返してみても、この時期だけが何とも不思議な感じです。

少し前に夢を見ました。大きくなった息子が、ISSか宇宙船か分かりませんが窓の外から地球を眺めながらこの歌を歌っている夢でした。寝ている間の夢は忘れやすいものですが、宇宙船の窓を通して大人になった息子の顔に地球から反射したえも言われぬ彩りの光が射し、息子はその地球を眺めながらぼんやりとこの歌を歌っていました。どんなことを考えながら歌っていたのでしょうか。

息子にとって本格的な英語の歌は初めての試みです。普通の歌でなく、何か尊さを感じさせる、神聖な歌がよいと感じてこの歌にしようと思いました。最初、息子は難しそうだと言ってましたが、昨日にはもう嬉しそうに一生懸命に練習していました。

言葉は出来るだけ人の魂を救うようなものであって欲しいと思います。大人になるとそれは難しい。だから子供の時だけはその真理ありきでいて欲しいと思います。1年とは言わず半年もしたらかなり上達するのではないかと思います。

Far Away

Wherever I go

Far away and anywhere

Time after time, you always shine

Through dark of night, calling after me

And wherever I climb

Far away and anywhere

You raise me high, beyond the sky

Through stormy night, lifting me above

Venite Spiritu et emitte caelitus

Venite Spiritu et emitte caelitus

Venite Spiritu Venite Spirtus

Far away, beyond the sky

Whenever I cry

Far away and anywhere

You hear me call when shadows fall

A light of hope, showing me the way

And Whenever I cry

Far away and anywhere

You raise me high, beyond the sky

Through stormy night, lifting me up high

Venite Spiritu et emitte caelitus

Venite Spiritu et emitte caelitus

Venite Spiritu Venite Spirtus

Far away, beyond the sky

和訳はあるのですが、それはこれをご覧になった方で調べてみて下さい。

やはり原語が一番心に来ます。

このような歌が透明で美しく感じると言うことは、我々が日常に於いてどれだけ汚れた言語環境にいるかと言うことの裏返しではないかとも思います。

言葉だけではなく、自然環境や人の所作なども美しいと感じることは重要ですが、そう感じていると言うことは、我々がそういうものから離れているという事他なりません。

そういうことを含めて、私は常日頃から息子に教え諭していますが、教え諭すと言うよりも二人で気を付けようという戒めのようになっています。

平成二十六年睦月二十二日

不動庵 碧洲齋