日曜日に家族で観に行きました。
妻が茶道をしているためにやはり興味はあります。
海老蔵本人の性格とか色々言われていますが、演技はさすが、私は貫禄があると思いました。まあ、こんなごっつい利休だったのか微妙ですが。
豊臣秀吉・・・いかにもステレオタイプ式でいいのかと思った次第。これじゃバカ丸出しじゃないですか(笑)。
石田三成・・・福士誠治君まで使って腰巾着にさせるとは・・・ちょっとひどすぎない?天下を取ったそうそうたるスタッフがこういうレベルな訳ないでしょうに。
宗恩(利休の奥方)・・・中谷美紀さま、やっぱり美人。言うことなさ過ぎ。完璧すぎるぐらいの妻でうらやましくなりました(笑)。
高麗の女・・・なんでも本当の韓国人の女優さんで「クララ」(なぜクララ?)さんという方のようですが、笑顔がとっても可愛らしい方でした。インパクトあったな。
構成がイマイチだった気がします。ちょっと分かりにくかった。何か良い方法がなかったものか。
それと個人的には利休がどうやって茶道を究めていったのか、その過程を知りたかった。
そもそも役どころの名前など、歴史を知らない人が観たら誰が誰だかまったく分からないと思います。また、たとえば冒頭で信長が献上品を値踏みして金を払っていたシーンで、室町時代、足利氏所有の陶器に目もくれなかった理由や、なんで李王朝の血を引くお姫様が日本にいるのか、ちなみにこの頃がいわゆる「チャングムの誓い」の辺りの時代で、実際朝鮮は血なまぐさく、あんな牧歌的な感じでは全くなかった。李王朝時代では一番ひどかったとか。秀吉がしょぼくれて利休の処にやってきたのはなぜ?この辺りは少々マニアックではないでしょうか?
人気なかったのでしょうか、観客が非常に少なかった。(笑)作法などは色々と考証されたもののようには思いますが、配役や何となく完全に消化できなかったような作品です。
以上「利休にたずねよ」感想でした。
平成二十五年師走二十四日