不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

車廃棄まであと19日

なにせあちこち故障したり破損している車で、来年の車検を通すためにはそこそこ修繕に費用を掛けねばならぬと言うことで、車検まで使おうと考えていた車ですが、来年廃棄処分にするなら今年でも同じだと思い、来年早々、初出勤前日に処分することにしました。

車はたぶん売れないほどにくたびれているので廃棄処分にします。取りあえず20000円ぐらいのキャッシュバックがあるので、まあこんなもんでしょう。分解ばらばらにされた部品は海外に輸出されます。こういう使われ方、いいなぁと思い立って廃棄処分にしたというのもあります。ちなみに依頼先はここ。

http://www.haisha.info/

実はこの会社があるところは父方の祖父の出身地で、ここの近所には同姓の方がたくさんいます。比較的珍しい名字なので驚きます。車を持っていくとき、祖父の菩提寺やご先祖様が建てた神社とかに行きたいと思います。こんなこともあって最近、ご先祖様調査をしているのですが、なかなかおもしろいです。一気に鎌倉時代にまでぶっ飛んでしまいました(笑)。いやぁ驚いた。

中古の軽自動車ぐらいなら新たに買える程度には貧乏はしてませんが、これを機に自然環境保護の視点から持たない暮らしをしてみよう思い立ちました。これは以前ご紹介した「2025年 あなたの欲望が地球を滅ぼす」にもあるように、排気ガスを出さない車であってもイコール環境に優しい車ではではなく、ハイブリッドカー排気ガス削減も地球規模で増え続けている自動車の前にはほぼ無力です。ましてやバッテリーを使う分、環境負荷は普通の乗用車以上です。だから持たずに済ませられる家庭は持つべからずなのです。うちは公共機関でも十分と判断しました。ステータスで持つ家もあるかも知れませんが、そういう場合は即処分することをお勧めします。そうしないと・・・

今から30年か40年後は現在の

夏日:日最高気温が25°C以上の日。

真夏日:日最高気温が30°C以上の日。

猛暑日:日最高気温が35°C以上の日。

から

夏日:日最高気温が30°C以上の日。

真夏日:日最高気温が35°C以上の日。

猛暑日:日最高気温が40°C以上の日。

ぐらいになってしまうそうです。

みんながよりよい車は持ちたい。ステータスとして所有したいのは分かります。私もそうです。それでも「我利我利」していたら、地球は本当に疲弊して、取り返しが付かない状況になってしまいます。(もうすでになってますけど)

仮に今から多くの先進国でそういう運動をしたところで発展途上国の自動車保有率を考えると抑えられるはずもなく、要は「人類が科学力その他でなんとか凌げる程度の自然環境破壊」か「人類を壊滅的にさせてしまう程の自然環境破壊か」ぐらいの選択肢しかないようです。どう足掻いても近未来は相当破壊された自然環境下にあることは間違いなく、それが人類にとって生き延びられるか、自滅するかという差でしかないようです。ということで近い将来、自然環境破壊問題で解決策を宇宙に求めようとする人類を想像するに、息子の宇宙飛行士計画の敷居がより低くなってくると、私は思い立ったわけです(苦笑)。

我が家だけがそんなことをしてもどれほど地球的に意味があるのか?たぶんないです。しかし自分の子供には親がそういう努力をした、地球を守るための行動を起こした、という事実を示してやりたい。自分の家のことよりも自分の国、自分の国より自分の星、そういう視点が持てなかったら宇宙飛行士になる意味がないと、私はよく息子に言います。それと、自分の足で動くこと、公共交通機関でのモラルやマナーの在り方など、自家用車に乗っていては学べないことを息子に教えたいと思い付きました。そういう親の姿勢は息子が宇宙飛行士になったときにはきっと大きな意義になると思います。

自分に対して鞭打つのも理由の一つ。

あれば乗ってしまう車です。(会社の場所がいささか不便なところなので)なかったら乗りようがありません。

今から想像するに、来年からの私の生活はいわゆるスローライフになると思います。自転車は買いますが、基本徒歩にします。だから短距離でも移動時間は自転車の倍以上を見積もらねばなりません。

武芸者として色々な筋力トレーニングをしましたが、やはり徒歩に勝るものはなさそうだと思いました。他の筋力トレーニングは徒歩という運動がある大前提です。

今取り組んでいるある課題をクリアするにはあと少なく見積もっても4.5年以上かかりますが、そのプロセスでどうしても徒歩で鍛えるのが一番近道だと気付きました。

現代人は江戸時代の人ほどには歩くことは今後ないかも知れませんが、留学時や出張時に見たあの不健康な米国人を見るに、おぞましく感じます。日本人は決してあんな風になってはいけません。正直、私が唯一米国人に対して嫌悪することがあれば、それは不健全この上ない、その貪欲さが国を動かしている気がするからです。

禅では経行(きんひん)という修行があります。簡単に言えば歩行禅です。ある程度禅をされている方であればご存じかと思いますが、動中の工夫は静中の工夫に千倍すると言われています。歩行中に禅定を深めることはかなり禅の修行に於いても有効です。時折徒歩で出勤していますが、これを毎日やったらかなり禅定が深まると考えます。静かに坐るのも好きですが、生来横着者なので、修行もなるべく早く楽に進みたいがため、例えば1日7-8キロぐらいを歩けば相当修行が進むと考えています。こちらも色々考えたのですが、今の寺に通い、そして歩くことが一番近道のようです。

と、ここ最近思っていることです。

平成二十五年師走十七日

不動庵 碧洲齋