うちの愛犬が死んでから2年以上が経ちますが、今でもよく思い出します。
息子は一人っ子だったこともあって、うちの犬とは兄弟のような感じで仲がよかったのですが、歳を取って元気がなくなってくるとどう接したらよいのか、まだ小さかった息子は少し困惑していました。その時に知ったのがこの約束。非常に優れた内容だったので、わかりやすく書いて息子に示しました。
エルちゃんとの十のおやくそく
一 ボクとずっとお友だちでいてね。
二 ボクをしんじてね。ボクはそれだけでうれしいよ。
三 ボクにも心があることをわすれないでね。
四 ボクがいうことをきかないときは、わけがあるんだよ。
五 ボクにたくさんおはなししてね。ボクははなせないけど、わかるんだよ。
六 ボクをたたかないでね。ほんきになったらかんじゃうからね。
七 ボクがおじいちゃんになっても、なかよくしてね。
八 ボクはたぶん十年くらいしか生きられないから、なるべくボクといっしょにいてね。
九 きみにはほいくの友だちがたくさんいるけど、ボクにはパパときみしかいないんだよ。
十 おねがい、ボクが死ぬときはそばにいてね。
そしてボクはずっときみがとっても大すききだったことをおぼえておいてね。
平成二十一年一月二十四日
エル
これを見せてから2年半で死んでしまいました。もう一度、どうしても犬を飼いたいのですが、強硬に反対する勢力がある以上は無理強いもできず。我が家では伝統的にペットは子供にとってよい教育方法でしたので、この理解のなさにはとても残念です。
息子もことある事に控えめに飼いたがるのですが、本当に可愛そうに思います。生き物の生死を目の当たりにすることは、情操教育にはとてもよい効果があります。
お子さんがいる家庭で犬を飼う予定のある方がいましたら、是非この約束を子供さんにも言い聞かせてみて下さい。
平成二十五年霜月二十二日
不動庵 碧洲齋