来月のボーナスでクロスバイクを買って、新年早々に今乗っている軽自動車を処分しようと考えています。
理由は色々あるのですが・・・
・内燃機関動力車を所有しないことはダイレクトに環境保全に役立つ。
・お金がかからない。
・体力増進。
こんなところでしょうか。車が買えないほどには貧乏ではありませんが、お金はあるほどよい。特に最近の息子の言動を見ていると、ヴェルナー・フォン・ブラウン博士かユーリー・ガガーリン少佐を目標にしているかと思われるほど。親としては少々冷や汗ものですが、楽しみであるとも言えます。教育資金はたぶん多ければ多いほど良いかと思った次第。息子が本気なら家を売ってでも息子をMITでもどこでも行かせるつもりです。
エコロジーと言いましたが、そんなに難しい話しではありません。高々70キロ未満の重量の人間を運ぶのに、1トン近い物体を内燃機関でもって動かすことの不合理さを顧みただけです。昨今はレンタカーやカーシェアリングが非常にたやすくなってきました。毎日ぼろい軽を乗っているぐらいなら、どうしても必要なときにグレードの高い車に乗った方がよほど合理的と感じた次第です。
体力増進というか、日頃の生活を改めて見てみると、歩かなさすぎ。私の禅友の一人は何と1日1万歩以上歩いている人がいます。距離にして7キロぐらいだとか。武芸をしていると足腰はとても重要だと言うことに気付かされますが、やはり戦前ぐらいまでの人と今の人間を比べてみるとたぶん歩いている距離が桁違いに短くなっているはず。これは本当にまずい。
そんなこともあって不便さを補ってなお、車を処分することの方が魅力的に感じてきたわけです。
今、候補に挙がっているのはあさひ自転車ブランドの「プレシジョン・トレッキング」。本格的なロードバイクではなし、さりとてママチャリよりは遠くまで乗れればと言うところです。現実問題としては月に何度かの座禅会の為に、片道10キロを走破する必要があります。10キロというと、都内の方の座禅会にも乗って行けそうな距離ですから、週に1度は10キロ、という事を考えるとどうしてもホームセンターの安い自転車では困るものの、ロードサイクルでなくてもよいと言った感じです。かごも付いているし、近所に店もあるので「プレシジョン・トレッキング」がいいと思ったのです。座禅会ぐらいは自分の肉体だけを使って行けば、多少は価値が違ってくるのかな?とも思ったりします。
ということで色々ネットで調べてみると、おもしろいですね。意見も様々。180度逆の意見を言う人もいる。とても便利で重宝しているという人もいれば、ママチャリと大して変わらないという人もいる。映画のプレビューもそうですが、全然つまらないという人と、感動したと言う人ほどの違いでしょうか。主観というものは恐ろしくもあり。
結局自分が乗ってみて動かというところですが、幸いクロスバイクにしては比較的安い価格帯なので、実際に見て、よほどひどくはない限りはこれにしようと思います。そもそも色々言ったらきりが無い(苦笑)。
価値観というのは決して参考値以上にしてはなりませんね。
私に対しても「とんでもないインチキ武道屋だ!」と言う人もいれば、その真逆のことを言う人もいる。私は1人しかいないのに、幾つもの価値が浮かんでくる。何とも不思議なものです。他人の価値観を値踏みするぐらいなら、その一つしか無い自分に徹するべし。そう思います。
平成二十五年霜月十三日
不動庵 碧洲齋