不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

違うものの見方

今朝から息子と早朝坐禅会をしました。

まあ、朝5時に起きて10-20分ほど坐禅をするという事です。

本来は1柱坐りたいところなのですが、なかなか時間が取れないのであれば、短い時間でもよいと禅友の雲水さんからアドバイスを頂き、始めた次第です。思えば私も時間に固執していました(苦笑)。

とりあえず本日は10分ほど。

息子はなかなか集中できなさそうでしたが、取りあえず一生懸命坐っていたようでした。

先日、「朝晩に短い時間だけど一緒に坐るか?」

と聞いたところ、思いがけず簡単に「うん、坐る」と返ってきたので驚いた次第です。

今日の坐禅が終わってから聞きました。

「でもなんで一緒にやろうと思ったんだ?」

「頭を空っぽにするため」

「頭を空っぽにしてどうするの?」

「う~ん、頭が空っぽになると違う角度から見えるものがあるんじゃないかと思うんだ。」

「違う角度から何を見るんだ?」

「ロケットの開発とか。」

これは驚きました。こういう風に坐禅を利用するとは。

先日、前にNHKで放送されていた近未来の宇宙開発を描いたアニメ「プラネテス」を二人で観たのですが、その中で核融合エンジン搭載の木星探査船が出てきました。その開発者はかなりの変人というかリアリストなのですが、息子は核融合エンジンを作るような人、太陽系を自由に飛び回れるような宇宙船を設計できる人は一ひねり利いた人でないとダメなのだと思っているようでした。

未来の宇宙飛行士かロケット工学博士か、楽しみです。

平成二十五年神無月二十二日

不動庵 碧洲齋