不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

花摘み

これは先日、ある知り合いから提起された問題です。

幼稚園の園児についてです。

幼稚園では花壇があり、色々な花が咲いています。

ある園児はそれを摘んで誰かにあげたくて仕方ないようで、いくら先生が注意しても花を摘んでしまいます。

先生はカンカンになってその園児に注意します。

しかし子供はその花をどうしても摘みたいようです。

摘んで誰かにあげる喜びを味わいたいようです。

どっちが悪いのでしょうか。

社会性を育てるには何が何でも禁止した方が良いですが、情緒育成を考えるなら摘ませる方が良いに決まっています。

都内だけあってそこいら中に花が咲いているというわけではありません。

それだけに花壇の花は貴重と言えば貴重ですが、本来人が持つ自然の情を押し殺してよいものなのか。

正解がないだけに少々困った事ではあります。

平成二十五年長月十七日

不動庵 碧洲齋