不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

最近ちょっと思うこと

昨今、国際社会についてとても違和感を覚えることが多々あります。私が現実に接していることと、ネット上でのコメントの感覚にズレを感じます。これがいい意味でずれていたらいいのですが、実際はそうではない方向に爆走!のような感じがしなくもありません。それがどんどん大きくなっているような気がします。

いわゆる国際社会というやつに放り込まれて30年近く経ちます。それでインターネットの普及はその半分の大体15年ぐらい。ネットが普及してから私の場合はとても便利になりました。何と言っても地球の裏側の友人とも瞬間にやり取りができるという、およそ考えも付かない便利さになったのですから。

SNS、特にフェイスブックを利用するようになってからはその便利さは飛躍的です。これは外国人たちと繋がりがある人ほどそう思うのではないでしょうか。もちろん、日本人だけで繋がっている人ですらどれだけ便利か理解していると思います。それが世界規模でなされていることに驚きを隠せません。

・・・と、これだけ便利になったのに、どうも世界と意思疎通するつもりがとても少ない日本人に驚きを隠せません。web翻訳もあり、少々の英文なら直に英語のサイトのニュースを読むとかできるはずです。ところが現実に海外のブログやニュースなどでは日本人の書き込みはとても少ない。まあ、読んでいる人はそれなりにはいるのでしょうけど。ただ昨今の発言を見るに、やや幼稚というか、単民族一国家、他国といつもある程度距離を置くことができた国家という欠点が露わになっているようにも感じます。正直にほとほと呆れる発言も見受けられます。例えば必ず隣国が存在している欧州諸国の人々からすると「?」な感覚も多くあります。独仏は過去に何度も戦争をしていますが、今やEUを代表する国家として、EUを引っ張っています。方や日本は例えば隣国韓国と本島から200キロと離れていない距離にありながら互いに嫌悪しあっています。これは宿命なのか何なのか。

日本が国連常任理事国の資格を備えながら、加入できないのはもちろん先の大戦の敗北が大きいですが、私は決してそれだけではないと思います。中国が加入しているのには私も憤りを覚えますが、それなら日露戦争当時並みの外交能力を駆使してロビー活動をすればよい。貢献度や経済力、国民性では世界でも有数です。しかし負けたという事実は覆せません。それを今更あの戦争は義戦だったとか日本軍は極めて厳しい規律があったとか、全く恥ずかしい。敗軍は語らず、です。もうちょっと潔くしろよ、と愚痴りたくなります。これらが間違っているとは思えません。かなり真実を突いているものも多数あります。しかしそれは既に過去です。覆せません。そんなこと語るヒマがあったら、他にすることがあるでしょうにとも思います。私の祖父も戦死しました。でもジイサンの戦った信念の正統性を探すヒマがあったら、もっと世界平和の為に行動しろ!と叱られそうです。戦死していった英霊たちは過去のあら探しではなく、未来の希望を望んでいます。これは珍しく断言できます。そういうごくごく簡単なことすら、日本人は蒙昧になりつつあるように感じます。これが右傾化というならそうかも知れません。

日本はこれから貧しくなることもあるでしょうし、もう一戦、どこぞと戦わねばならぬ事もあるかも知れません。大災害も来ると思います。それでも日本人がアホであってはならないのです。お馬鹿な発言を世界に撒き散らしてはいけません。それをしたらそれこそ反日国家群と同レベルになるというもの。発言するなと言うのではなく、もっとよく観て識ってから言って下さいという事です。現実に客観的にビシビシ言っている方もいますし、そういうのはもちろん大歓迎です。日本人は科学力や経済力、況んや軍事力に依らぬ部分、伝統とか歴史でも良いですが、そういう部分で世界に煌々たる存在であるべきだと・・・いつも強く願っています。それらの副産物が科学力だったり経済力だったりしているに過ぎません。そこを間違えないで欲しいと思います。最近のあまり知恵があるとは思えぬ発言を見ているとヘナヘナと力が抜けそうです。

国際社会論をいくら言ってもらちが明かないので、何度かに分けて私が今まで行ったことがある国の人たちの交流について書いてみたいと思います。

私が見た米国人(留学で3年半)

私が見た豪州人(赴任で1年半)

私が見た露国人(出張と観光で各8日x4回)

私が見た欧州人(出張で8日x2)

私が見た中国人(出張で8日)

私が見た台湾人(なし)*留学と赴任時に多く会う。

私が見た朝鮮人(なし)*留学と赴任時に多く会う。

もちろん、上記の人たちとは日本国内でも長年頻繁に会っていますし、中国人に関しては会社で毎日のようにやり取りしてます。世界何十カ国の人たちと会ってはいますが、その中でもある程度まとまった意見になりそうな国について書こうと思います。あくまで私の経験を元にしてますが、多少なりとも参考になればと思います。

平成二十五年葉月二十七日

不動庵 碧洲齋