不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

ちょっと思ったこと

最近ちょっと思ったこと。

可愛いタレントが何をかする度にサディストばりの心ないことを平気で書き込む。

ニュースで某国が領海/領空侵犯すれば即、武力による反撃と気炎を上げる。

反日国家で何か事件が起ると、目を背けたくなるような罵詈雑言の羅列。

YAHOO知恵袋で浮気やら不倫の相談が上がると、即離婚、即別れろと打つ。

残酷な殺人事件が起きると容疑者に対しては即死刑と叫ぶ。

腹が立ったら即攻撃。頭に来たらすぐ殺す。親でも子でも殺す。

言ったらきりがありませんが、日本人はとんでもなく単純化しています。

彼らは周囲の認識をゲームのようにしか見えていないのかも知れません。

何が足りないのでしょうか。

足りないものはよほど高価でないものであればすぐ買える。

知りたい情報はすぐ分かる。

警戒せずとも身に危険が及ぶことはほとんどない。

足りないものがない状況下であるから起るのかとも思います。

教育方針がおかしいのかも知れません。

親の教育も悪いかも知れません。

豊かすぎるのかも知れません。

省察力が足りない。

観察眼がない。

コミュニケーション能力不足。

忍耐力不足。

寛容力不足。

協調性不足。

民族としてのポテンシャルの低さを恐れます。

今の日本人は何と言うか、根拠のない自信が蔓延している節がある。

日本は確かに世界でも有数の優等生国家であることは、3/195カ国しかない反日国家ですら渋々認めている事実。しかしそれは私たちの世代がそうさせたわけではないでしょう。前の世代、それ以前の世代です。どうにも今の世代は過去の遺産を食い潰している気がしないでもない。

このまま行くと遠からず世界の人たちから敬意を失う。産業や経済力で得た賞賛は移ろい行くが、そうでない部分で敬意を得たらなかなか去らない。数字で表現できない部分で日本人は敬意を得なければならないと思う。日本人にはそれができる。

私ができることは息子を育てるだけですが、幸いにして今のところだけは割に良く育っています。世界中どこに行っても恥ずかしくない日本人にはしたいですね。

平成二十五年文月十九日

不動庵 碧洲齋