不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

最遠からの武友との再会

昨日は久しぶりにアルゼンチンからやってきた武友たちと稽古をしました。友人とその弟子3人。本人と稽古がしたかったのですが、時間の関係で弟子2人と。幸い2人とも英語ができたのでできる限り丁寧に指南しました。

経済的に苦しいアルゼンチンからの来日です。日本から見るとちょうど、地球の真裏になります。格安航空券で東回り、アフリカを超えてトータル2日間かけて日本にやってきました。いやはや凄い情熱です。

自慢じゃないですが、もし私がアルゼンチン人だったらそんなにお金と時間をかけてまで日本に来るかどうか。そこまでの熱意はないと思います。

当流の武芸を通して何を観るのか、それは彼らに托しますが、よりよく見せるために私はなるべく努力したいところ。

稽古の後はホテルまでの帰路、とんでんにて夕食をおごりました。遠慮するなと言ったので寿司などが入ったセットメニューを注文し、味を堪能してくれました。南米の人たちは概して結構な親日が多いです。ブラジル辺りでは日系人はかなり尊敬されます。

同じアジア人でも忌み嫌われるところもあるようですけど(苦笑)。

その際、私は彼に武号を贈り、彼から私の道場名の入った看板を贈られました。

ちなみに今回彼のために用意した武号は「輝士(きし)」

アルゼンチンの語源はラテン語の「銀」、ラテン語の「銀」の語源は「輝く、明るい」から。

騎士と同じ発音でもあります。

つまり「輝士」はアルゼンチンの侍、といった意味でしょうか。

例によって駄句を添えましたが、それについてはご勘弁ください。

彼とはインターネットが普及する前からの仲です。

エアメールでやり取りしていたときは往復だけでも1ヶ月以上かかったものです。

今はリアルタイムでやり取りができます。

2人でその恐るべき進歩について苦笑していました。

更にSNSの普及で私は世界中の友人らとほぼリアルタイムで意見交換、情報交換などをしています。FB疲れという言葉もありますが、私の場合SNSは本当に必要としているツールです。

今回は私は不幸にもロシア出張に行っていて、あまり時間がなかったで、次回はもう少し時間を持てたらと思います。

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平成二十五年水無月十四日

不動庵 碧洲齋