不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

英語教育ほか

私はかれこれ16歳の時から、やむなく英語を使わねばならない環境下にありました。

16歳の時は武門に身を投じたのですが、入ってみたら外国人が8割以上。時々、師は数時間ぶっ通しで英語だけで指南したりしていました。従って私も泣く泣く覚えざるを得ず・・・。高校を卒業する頃には日常会話なら不自由ない程度に話せるようになった次第。その後は留学、日本語学校でやはり英語を使わねばならない状況。ITカスタマーコールセンターでも時々英語のサポート、そして現在は貿易に携わっています。言うまでもなく武芸では今でも英語で、フェイスブックなどではよく英語の書き込みをします。28年近く、英語と付き合ってきています。いまだにそんなに好きというわけではありませんけど。

息子はもっと年齢が下がり、3歳から1年間、妻の海外赴任に従ってサイパン島の幼稚園で過ごしました。物心ついたときから私の海外同門と顔を合わせてきています。今でも時々、道場に付いてきます。そして将来の夢は宇宙飛行士。彼の勉強や指向性を見ているとかなりイケそうです(笑)。DVDの英語教材も時々自発的にやっています。話すのはちょっと恥ずかしがりますが、勉強することにはある意味どん欲です。

最近はもっと積極的になり、友人と英会話教室に行きたくなったらしいです(笑)。私は英語は話しますが、日本で英会話教室に通ったことがありません。なのでどこがいいのかさっぱり(苦笑)。先日からあちこち調べていますが、まあECCジュニア辺りがよかろうと言うことになりました。とりあえず子供の内は楽しく学ぶのが優先かと思います。講師の相性は能力に優先します。

楽しく学ぶという環境は子供の教育には最重要項目だと、私は認識しています。どんな些細なことでも、子供にとって役に立つ側面はないかと、いつも鵜の目鷹の目で見ています。缶瓶が落ちていたら環境問題、仏教では哲学、アニメでは簡単な物理学、武道や戦争の話しでは争いについて。その他にも国際社会や文化、文学など、出来るだけ楽しく2人で討議します。その甲斐あってか、最近の理解の速度といい、深みといい、時々私も即答できないことが多くなってきました。これからはどうやって自分で調べるのかも教えていきたいところ。

英語は単なる道具です。とても便利で重要な道具なので、ないよりはあった方が確実に便利です。世界中の多くの人と語ることが出来ます。しかしもっと重要なのは語るべきものを日本人として自分で持っていること。ペラペラ話せるだけでは全く意味がないどころか、有害ですらあります。機関銃のように話したいだけなら止めた方が良いと思います。相手をよりよく知るため、母国をよりよく知らしめるため、外国語教育はそのようなものであるべきだと思っています。また、そういう相互理解が世界を少しずつ平和にしている事も、息子にはよく言い聞かせています。逆に目的のない語学はすべきではありません。何故なら語学の習得は決して楽ではないから。楽しみつつ、目的があって事なせるのではないでしょうか。

息子には宇宙飛行士、最低でも宇宙開発関連の仕事をさせてやりたいと思います。その為には私は彼の勉強に付き合うつもりです。私も禅を通じて真理の追究をしていますし、武芸でも然り。ロシア語の勉強もしていますし、本も解禁後はそこそこ読みます。させるだけではなく、同志として共に精進する。私はこういう姿勢で息子の学問や教育に接していきたいと思っています。

平成二十五年皐月二十日

不動庵 碧洲齋