不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

勉強すること

昨日は息子の担任の家庭訪問がありました。

私は勤務中でしたが、妻が対応しました。

担任曰く、とてもよい学校生活態度だということでした。

昨日は夜10時近くなって、何かテレビを見ていた息子はにわかに居間のテーブルの上で宿題を開き、鉛筆を取りました。どうして自分の部屋でやらないのかといえば、近くにベッドがあるので寝てしまうからだとか。いやいや、なかなか大した心構えです。日中、下校後は友達と例によって秘密基地作りに熱中して宿題どころではなかったようですが、それは子供の常、叱るに及びません。

しばらくペンを動かしている息子の背中を見ていましたが、猛然としたオーラが出ています。私も負けじと自室から読みかけの荀子を持って来て、隣で読み始めました。こういう時は同じ事をしていればよいのです。それにしてもすごい集中力です。私の小学校4年生の時に比べたら天と地ほどの差があります。私も自分の両親同様に勉強をしろと言ったことはほとんどありませんが、自分も常に何かを学んでいる姿は見せてきました。妻も茶道を学んでいますから、それも見ています。

私は口で言うより、両親とも何かに打ち込んでいる姿勢が影響しているのではないかと思っています。人生は一生勉強だとよく言います。大人になったら勉強をしない、ではやはりダメだと思います。好きなことだけでも構わないので、学び続ける姿勢を子供が見れば、何かしら感じることがあるはずです。

私はよく分かりませんが、学校であまり勉強しない子供の家庭では、両親もあまり新しいことを学んだり、勉強したりする習慣が少ないのではないかとも思います。

また、もっと重要なのは、子供を認めてあげる。子供の努力を労い褒める。それによって子供は伸びるものだと思います。

口先だけでは子供に限らず周囲の人を動かすことは難しいのではないでしょうか。

平成二十五年皐月朔日

不動庵 碧洲齋