水曜日は息子と買い物に行きました。
その帰路に息子の通っているスイミングクラブに立ち寄りました。
次回から進級するので、新しい色の帽子を買ったり、クラスの時間を確認するためです。
一番下の赤から黄色、白、そして今度はオレンジ。
約4年ぐらいでしょうか。
最初はイヤイヤ行っていたものの、おかげでぜんそくも治り、今は割と好きでやっているようです。
スイミングクラブの事務所から出てくると、息子はしみじみ言いました。
「始めてからオレンジ帽子まであっという間だったよ。そういえばパパの十段もあっという間だった?」
小学生がしみじみ言うなよって苦笑しましたが、まじめに答えました。
「そうだなぁ~、入門してから今の段位になるまで、あっという間だったな。長いようであっという間だ。」
まじめに考えてみると、夢のような早さだった気がします。
段位相当の人物たるか、毎日と言わず毎時ぐらいに考えます。
そして大抵の納得する答えは「そのように努力中」。
段位に限らず、まともな思考を持つ人はそんなものではないかと思った次第。
その点外国人は気楽だなと思わなくもありません。
当流だけかも知れませんが。
正直、昇段や免許など気にせずやりたいところですが、いかんせん道場に所属していれば師は全体のバランスを考えて昇段させねばなりません。私などはフルブレーキ気味だったので後進が大いに迷惑してます(苦笑)。
まあ、後進も私がそうしていることの意義をよく理解してくれています。そういう意味では同じ外国人でも同じ道場の後進達の理解は日本人に近いです。
それはともかく。
息子は後3年で小学校を卒業、3年で中学校、3年で高校、4年で大学。
長い長いと言いつつも、過ぎてみれば夢のまた夢。振り返ってみればあっという間でした。
故に今その瞬間を生き尽くし、生き潰すぐらい向き合わねばならないとよく息子に言います。
言うまでもなく、子供というのはそういうことをよく理解していますが。
そういう間、戦争など起きて欲しくないと、ごくごく普通に思います。
日本人は70年近く戦争がなく、当然ながら「戦死者」は70年近く発生してません。
平和が永遠に続くような錯覚を起こします。
現実には日本の平和はかなりきわどいパワーバランスの上に立っていますが、今やそれも崩壊しそうです。
どんなお馬鹿でアホで目の細かい網でも救えないような不良国家とでさえも、まずは主権を守り戦争を起こさせないだけの英知を日本は持っているのかと言えば、それは少々・・・自衛隊の戦力拡大程度の知恵しかないのは残念。しかしそれが戦後教育の成果だから仕方なし。最初は武器の威嚇ごっこでもいいので、まずは戦端を開かないように願うばかりです。
まあ、起きてしまったらそれは勝たせねば意味がないですから、死にものぐるいで母国を立てますが、始まるまではともあれ自分の子供がいるまさにこの時代に戦争を起こしたくありません、ごく普通にそう思います。
ネトウヨなどは非常に好戦的な人もいますが、お馬鹿でお気楽だなと言うのが感想。私は現実に湾岸戦争で戦死した方の葬送パレードをこの目で見ました。気分悪いですよ、実際。圧勝しても確実に死者が出るという現実は、やはり自分の子供だったらと思うとうんざりします。
少年の頃は戦争に出てヒーローみたいに功績を立てたいなどと思っていましたが、人の親になれば変わります。裸踊りで世界が平和になるなら、親たちはきっとそうするはず。そうではないから皆、平和を模索しますが、一部の賢くておかしな人たちがよからぬ事をするから、止水明鏡に打つ波の如く、世が乱れます。
日頃の備えをせねばならぬ事は世知辛い現世のやむを得ない事情ですが、それでも平和を祈念せずにはおれません。
世界の少なくとも51パーセントの人は平和を希求しているのに、どうして争いごと止まないのか。今日もそんな事を考えながら過ごします。
平成二十五年弥生二十二日
不動庵 碧洲齋