不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

滝之城 練習会

本日は朝食後、しばらくしてから滝之城に出立しました。

第2回目となる滝之城祭りの打ち合わせのためです。

このくらい打ち合わせの多い祭りは初めてでしたが、やはりそこは我が郷土埼玉県のため。

しかもああいう小城の奮戦劇は大好きです。

それ故の入念な練習、リハーサルなのです。

名も知られぬ小城っていいなあ。壮麗にして巨大な名城よりも小さな城跡にこそ、ロマンがあります。

ちなみに私はいつも少数派です。(今の政党は自民党支持ですけど)

ビバホームに立ち寄ってから一路西に。

外環の下を通り、川越街道を北上、そして関越道所沢ICにほど近い、東京都との境に滝之城跡はあります。

小高い丘の上なので見晴らしはよいです。

今は城山神社になっています。もう何度も来ています。

すでに大方のメンバーが来ていました。

そこの社務所にて集まり、まずはお弁当を頂きました。

毎回有り難いことです。大盛りを頂きました。

先輩のM氏の体調不良が気になりましたが、まずは顔を見ることができて安堵しました。

影のように寄り添う奥方、あまりの奥ゆかしさに内心溜息(笑)。

さすがだ、と何度か呟いてしまいました。

昼食後、しばらく話し、その後に2回ほど通しで実演してみました。

私の台詞はバトルシーンだけなのでほとんどなし。助かります。

その後、神社前に出てやはり2回ほど通しで実演。

お坊さん役の方に竹の杖をお貸ししました。なかなか決まっていました。

時間的には完璧だそうです。やはり息の合った仲間達でやるとこんなものでしょうか。

L殿との演武パートも完璧。L殿の銃剣道のクセがほとんど抜けているので、なかなかキマッてきました。

後は甲冑を着て同じ動きが出来るかどうかですね。これが私にすら難しいのです。

練習してきたアクションよりも実際の尺の方が短くなるようなので安心したと言えば安心、最後まで見せたいと言えば見せたい気がします。奥義を尽くしたんだけどなぁ・・・。

昔、武芸者の誰かが「勝負は戦いの外に置く」と言っていいました。劣勢すぎるほど劣勢な条件で戦う側としては噛みしめたい言葉です。勝ち負けではない何かが確かに、男同士の戦いにはあります。これを理解する男と理解しない男は多分、別人種と言っても差し支えないような気がするのです。

一通り練習が終わり、休憩後に解散。

駐車場で車に槍を入れようとしたところ、ふと思いつきで軽く槍を振るいました。疲れているときの槍遣いは格別です。余計な力と雑念が失せて、ものすごくキレがあります。これがいつでも出来るようになるかが最大の課題なんですが・・・。はぁ・・・と溜息をついて背後を見ると・・・いつの間にか背後にL氏夫妻。全部見てたのかな?ちょっとぎょっとしました。

また、仲間の一人が刀の左逆手抜きについて聞いてきたので、一通り伝授?まあ、私も一度見ただけなんですけどね。喜んでいただけて何よりです。

L氏夫妻を駅まで送り、帰路につきました。

参加された皆様、本日はお疲れ様でした。

平成二十五年弥生十七日

不動庵 碧洲齋