禅をやってまず気付くのは、「持ち物の多さ」。人にも依ると思いますが、私の場合は愕然とするほど。
まず、所蔵していた3000冊ほどの蔵書を売り払いました。今手元に残っているのは中国諸子百家、武芸書、禅関係など100冊足らずです。
それでももらい物などで増えたりします。
押し入れのものもそのうちざっくりと処分したいところ。
先日などは久しぶりに武器庫を開放したら、大量の木刀類。
後進が増えたら必要になってくるのか?個人的にはやはり処分したい。
理想としては蔵書は今持っているカラーボックス一つと本棚2段分に収まる程度の蔵書。
木刀は5.6本。
甲冑と備品。
パソコンは致し方ないとして。
衣料はまあ恥をかかない程度。
不急不要な行事も削る。
せいぜいこんなものかと。
最低限の持ち物は最大限の精神活動を生み出すような気がします。
人は生まれてきたときは裸一貫、死んだら身体すら持ってはいけない。
そう思えば人生の折り返し地点に立った今、ものを減らしていくことはなにがしか得るところがあるのではないかと思う次第です。
平成二十五年如月十二日
不動庵 碧洲齋