今週初めに選挙の投票整理券が届きました。
さすがに今回は関心が高い人が多いのではないでしょうか。
この投票の重み、私たちはどの程度感じているのでしょうか。
ちょっと興味があったので投票整理券の葉書を会社に持っていき、中国人研修生に見せてやりました。
さすがに彼らもまじまじとそれを見つめ、ため息をついていました。
最初は負けじとばかりに幾つかの地方自治体では試験的限定的に選挙が行われていると言っていましたが(それは日本でもニュースになりましたね)、民主主義社会の選挙とは本質が違う。
司法・立法・行政が厳しく分権されていて、牛耳られることがない。悪いことをやっている政治家がいないとは言わないまでも、中国に比べたらいないのと同じくらいだ。
彼らに民主主義のイロハを説明してあげるとため息ばかり。
分かれば分かる程ギャップの大きさに愕然としているようです。
これは中国人研修生にも言いましたが、私たち日本人は中国に軍事力とか科学力とかそういうものに学ぼうとは思っていない。
今や政治すら学ぶ価値がないと思っている。
日本人が中国人、中国文化に求めているのはそんなちんけで上っ面のものではなく、もっと深く本質的なものだ。
昔々、多くの日本人が命を賭けて学びたいと思っていたことだ。
彼らには全く返す言葉がありませんでした。当たり前です。
遠く遣唐使時代のように、日本人が命を賭けて学びに行こうと思うくらい魅力的な国に、戻って欲しいですね。
平成二十四年師走六日
不動庵 碧洲齋